築140年超の古民家改修、古さに合わせて板材を選ぶ
無垢材はその木目の美しさゆえに色んなシーンで使われています。
まさに1/fゆらぎの法則を感じさせる微妙な等間隔の柾目、大木の大胆なまでの木目、芯材と周辺部の鮮やかなコントラスト。どこか懐かしさを感じさせる節のある板目。
国産材を使うとイメージ的には和風住宅や和風内装とイメージしがちですが、使う部位や加工の仕方によっては、洋風というかモダンなインテリアにもなります。
当社のモデルルームはこちら→http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html
内装だけではありませんね。戸建住宅の外壁やバルコニー部のアクセントなどにも多用されるようになりました。
でも、最近は少し疑問に思うようになりました。
陽射しの過酷さと雨の激しさです。
2011年11月に貼った外部の杉の板
保護材を塗っただけです。紫外線に特別に強い塗料を塗った訳ではありませんが、雨の吹き込んだ部分は本来の木の色が退色しています。
2011年11月に建てた柱
同様に保護材を塗っていますが、雨が全くかからないのでむらむらになっていません。
2011年11月に貼った店の内部
内部なので雨はかかりません。ただ、ガラス越しに紫外線は思いっきり当っていますが、ほとんど変化なく、今も甘い香りを楽しませてくれています。
今の日本列島を取り巻く海水温は平年よりも4度も高いそうです。洋上に発生する巨大積乱雲がゲリラ豪雨、ゲリラ雷雨、瞬間的床下浸水を頻発させています。
私の今年の日焼けぶりをみると、なんだか紫外線も強くなっているような気がします。
こんな過酷な雨と日差しのダブルパンチに無垢材をさらす必要はないですよ。
今、日本列島で伐採期を迎えている杉や桧は、構造材は勿論ですが、内装材に積極的に使ってこそ、その美しさや香りが損なわれません。なんら手を加えることなく発揮される断熱性、調湿機能、防音効果、それに森林医学が示す健康後押し効果は、ストレスにまみれる現代人には大きな味方になりますよ。
木の健康効果はこちら→http://www.fo-society.jp/forest-medicine/