年頭の挨拶が心配なあなたに:心に響くポイント解説つき「新年の挨拶(スピーチ)」
年明けの賀詞交歓会や新年会などでの挨拶(スピーチ)、何を話そうか・・・
と、新年早々、頭を悩ませていませんか?
毎年、多くの反響をいただく年始の挨拶コラム、2024年版です。
昨年は「ウィズコロナ時代の新年の挨拶」として、アクリル板が設置されていたり、ソーシャルでディスタンスであったり、マスク着用やオンライン、ハイブリッドなどでも「思いが伝わる」話し方のコツをお伝えしました。
今年はようやくコロナ禍以前のスタイルでの年始の会合が復活しているところが多いと思います。
つい、気負ってしまいそうになりますが、新年の挨拶で最も大切なことは何でしょう?
それは、ともに集う皆様と新年を寿ぎ、2024年に希望を託す内容であることです。
必要以上に固くならず、ゆったりとした明るい話し方を心掛けてください。
指名をされたら、焦らず、軽く息を吐き、呼吸を整え、堂々と登壇しましょう。
マイクの前に立ったら、背筋を伸ばし、笑顔で第一声。
「あけましておめでとうございます」を明るく、朗らかに、丁寧に発してください。
新年にふさわしい場の空気を作ることができたら、もうスピーチの成功はほぼ決まったようなもの。
後は「心に響く話し方の3つの極意」を実践してください。
1つめの極意は「話の地図を描くこと」
「本日は年頭に当り、私の決意を3つ、お話しいたします」など、
話すことにタイトルをつけ、「ます、1つめは〇〇ということ」と項目を立てます。
聴き手を道案内するような気持ちで話を進めましょう。
2つめの極意は、
「次に2つめは〇〇でありたい、ということです。なぜなら・・・」のように、
結論を先に、理由や具体的な内容を後で加えること。
結論を先に話すことで聴く姿勢になってもらえますし、
この順序で話すと、一文「何がどうした」がシンプルにコンパクトになり、よりメッセージが印象に残ります。
3つめの極意はわかりやすい言葉を選ぶこと。
「誰にでもわかる」「すぐわかる」「はっきりわかる」が伝わる言葉選びの鉄則です。
誤解のない、耳で聴くだけでも意味を取り違えない、具体的にイメージできる言葉を選んでください。
「一言で言うと」のように、わかりやすい言葉に要約するのもオススメです。
「最後の3つめの決意、これは皆様とともに進めたいことです。それは・・・」
のように、対象に関わりのあることを盛り込むと、共感も得られます。
「今年の一字」のように、自身の決意や希望、心境を表す漢字でスピーチをされる方も多いですね。
2024年の干支は「甲辰」。成長や変化がめざましい年と言われています。
「躍」「翔」「創」「極」「奮」など、力強く邁進する字を選ばれると、
干支と絡めたストーリーが立てやすくなります。
『龍』そのものも良いと思います。
たとえば、経営者の方の年頭挨拶としたら、
「今年は〇〇という目標に向けて、計画を具体化する年となります。
これまでの殻を破って、天翔ける龍のように、恐れず、上を目指していく決意を固めました。
そこで今年の一字は、『龍』です。
昨年は阪神タイガーズの38年ぶりの日本一に我々も奮い立ちました。
『龍虎』という言葉もあるように、『龍』も虎に匹敵する雄々しい存在、しかも伝説上の生き物という神秘性があります。そんな『龍』のように、我が社の新しい伝説を作る年にしようではありませんか」
のような構成です。ご参考にしていただけたら幸いです。
成長や変化の年、話し方もぜひ磨きをかけてください。
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