披露宴での主賓のスピーチ(3)
今回は、披露宴スピーチの文例に沿って、立ち居振る舞いや表情、間の取り方など、より効果的に心に響くポイントをお伝え致します。( )内がポイントです。
(明るい笑顔でマイクを持ち、新郎新婦、両家両親をゆったりと目を向けながら)
「啓一くん、恵美子さん、そして、ご両家の皆様、本日は誠におめでとうございます」
(前を向き直り、出席者全体を見渡しながら)
「私は、ただいまご紹介いただきました、新郎・啓一君の勤める、ABC株式会社の山田でございます。(間)きょうのこの佳き日を、こうして、ともにお祝いできることを、(笑顔で、気持ちを込めて)心から嬉しく思っております」
「啓一くんを我が社に迎えましたのは、6年前のことです。実は、最終面接で彼を採用したのは、何を隠そう、(胸に手を当てて)この、私なのです。私は彼を一目見たときから、『この人には我が社に来てもらおう』(こぶしを握って)と心に決めておりました。彼のどこにそんなに惹かれたか?(出席者を見渡し)皆さん、どこだと思われますか?それは(間)一言で言いますと、にじみ出ている「人柄の温かさ」(キーワードなのではっきりと)であります。彼が入ってくるだけで、どこかあたたかい、日だまりのようなぬくもりを周りに与える、そんな人間的な魅力を持っていると感じたのです」
「それだけではなく、学生時代に彼が打ちこんだボランティア活動のことなど、そこでの得難い体験のことを熱心に語る彼に、『ぜひ、我が社にも惚れ込んで、その力を注いでほしい』(セリフのように抑揚をつけて)と思ったのです」
「私の目に、狂いは(間)ありませんでした。今や彼は、我が社の営業部にとって、なくてはならない存在です。彼でなくては、という多くのお得意様がいます。実はそんなお客様のお一人から、きょうはメッセージを預かっているのです。(おもむろに、内ポケットから手紙を取りだす)」
(中略)
「私もお二人の新たな旅立ちを全力で応援させていただきたいと思っております。!(満面の笑顔で)啓一君、恵美子さん、どうぞ末永くお幸せに!本日は、誠に、おめでとうございます!」(新郎新婦とアイコンタクト、出席者全体に一礼、しっかりと顔を上げてから、自席へ)
いかがでしょうか。ぜひ参考になさってください。
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