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コラム
披露宴での主賓のスピーチ(2)
2012年6月6日 公開 / 2021年1月2日更新
主賓のスピーチは、そこから始まる披露宴全体の品格を決めるものでもあります。
「スピーチは短い方がよい」とばかりに、ありきたりのお祝いの言葉でさっさと済ませようとせず、新郎新婦へのお祝いの気持ちや心配りを言葉に込めて伝えるようにしましょう。
披露宴のスピーチの基本構成は次の通りです。
(1)新郎新婦・両家へのお祝いの言葉
(2)新郎新婦との間柄、関係を自己紹介
(3)自分ならではの新郎新婦に関するエピソードを披露
(4)新生活へのアドバイス
(5)お祝いの言葉で締めくくり
メインは(3)、お祝いの場にふさわしい内容で、上司としてなら、本人の仕事ぶりや、同僚、お客様からの声などを紹介するのもよいでしょう。
ただし、失敗談を話すときは、本人の長所につながる微笑ましいレベルの話、もしくは、それを克服して成長したという、本人のプラスイメージにつながる展開にする配慮が必要です。ウケを狙うのが目的ではなく、本人の人柄の良いところをアピールするのが目的なのです。
話題が見つからない場合は、故事成語、詩、短歌などを引用するという方法もありますが、「借りてきた言葉」は上滑りになるので、必ず「なぜ、新郎新婦にこの言葉を贈るのか」、自分自身の思いを盛り込んで語るようにしてください。
(4)では、パートナーの印象や人生の先輩としてのアドバイスを入れましょう。
良い話、感動させる話をと気負わず、新郎新婦を思いやり、出席者の共感が得られる内容を、わかりやすい言葉遣いで、ゆっくりと会場全体に目配りをしながら、話すことです。仮に途中がまとまらなくても、最後に「本日は本当におめでとう。私も心から喜んでいます」など、人柄がにじみ出るお祝いの言葉と笑顔で締めくくれば、丸く治まります。
次回はスピーチ文例を参照しながら、お披露宴スピーチの際の立ち居振る舞いや目配り、声の使い方などについて、お伝え致します。来週水曜日午前に配信予定です。
尚、〈言の葉OFFICEかのん〉では、「披露宴に向けた短期集中パーソナル・レッスン」も提供しております。ご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。
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