地方創生といふ儲け話???
いつも自由席
今週、韓国での技術顧問先で仕事がありました。
毎回、姫路から博多まで新幹線に乗り、福岡からプサンまでは飛行機です。
仕事での移動は、前職時代から一人がほとんどということもあり、いつも自由席でした。
例えば姫路から東京へ行くにしても、姫路で自由席が座れないことはほとんどありません。更に岡山発の『ひかり』なら自由席は5両もつないでいるので、非常にゆったりとして移動できます。
たとい非常に混んでいても、3人掛けの真ん中であれば何とかなりました。
また、帰りは東京駅からでも、意外と自由席は空いていたり、たとい満席でも1本遅らせれば、座って帰ることができました。
のぞみの自由席が3両から2両に
ところが、昨年の3月から、のぞみの自由席が3両から2両に減りました。これは大事件でした!
そして、自由席2両化も1年以上が過ぎました。しかしながら、自由席の状況は何もかわっていません。自由席の人口密度が高くなっただけで、指定席へ流れる乗客はほとんどいないのではないか?と思わざるを得ない状況です。
実際、今回、その影響をもろに感じてしまいました。
姫路から西へ行く場合、概して満員にはならず、昨年の3月以前だと、適度な混み方でした。ところが、今週は以前よりも明らかに自由席が混んでいました。
自由席利用者にしわ寄せが来ただけ
結局、自由席の利用者だけが割を食っただけと思います。
まず、普通車指定席はこれまでの10両から11両に増えましたが、増減率はプラス110%です。一方の自由席の増減率はマイナス66%です。どちらが影響が大きいか?は一目瞭然です。
更に今回自由席に乗って良くわかりました。外国人の利用率が高いことです。これは逆を考えれば理解できます、過去に海外で鉄道を利用することもありましたが、自力で切符を準備する場合は全て自由席でした。
やはり『そこの事情が詳しくない』となると、ややこしそうな指定席は避けて、無難な自由席に乗りたくなるものです。
そう考えると、自由席から外国人が減る可能性はあまりなさそうです。
なお、一部ではありますが、日本人、外国人を問わず、自由席で人数分以上の席を占領することが問題となっておりますが、それは自由席の両数を減らしたことで解決することではないと考えます。
こんな感じで乗りたい
帰りは更に興味深いことに遭遇しました。
自由席利用の場合、絶対にこの列車に乗らなければならないことはありません。停車駅だけを確認して乗る通勤電車と同じ感覚です。
今回は荷物もやや多かったので、できれば楽に移動できる列車を選ぼうとする思惑がありました。ただ、その思惑は人によって様々ですが、私の場合は以下の通りでした。
(1) できれば始発。
(2) 自由席車両が多い。
(3) 姫路駅停車。
(4) 降りる時も楽。
(5) 座席がゆったりなど、珍しい車両であれば敢えて乗ることも…
上記を考慮しながら、帰りの新幹線に乗ることにしました。
とにかく乗った
博多駅で改札口を16時30分ごろに入りました。
スグに出る『のぞみ』は16時36分発でしたが、ホームの端にある自由席には辿りつけそうもありませんでした。
とりあえず乗って、発車後に車内を移動する手もありますが、やはり自由席の状況を確認した上の方がよろしいです。
そこで、16時36分発の乗車は断念し、スグ後の臨時の16時42分発の『のぞみ』に乗りました。
ただ、16時36分発も16時42分発も姫路は止まりません。
後続の16時45分発の『さくら』は姫路に止まりますが、博多発ではないので、既に自由席が混んでいる可能性があります。
実際、博多を出る直前に『さくら』は隣に入線しましたが、自由席はほぼ満席でした。更にその後同じ『さくら』と岡山駅でも遭遇しましたが、やはり自由席は満席でした。
そして、17時発の『のぞみ』は姫路に止まりますが、荷物もあるし、18分も待つくらいなら…と思い、16時42分発に乗り込みました。
スマホでは最適な列車はわからなかった
博多を出た後、どうするか?をスマホを使ってJR西日本の『お出かけネット』で調べました。
岡山まで行って、乗り換えた場合、後続の『さくら』や『のぞみ』に乗る案が出て来ましたが、いずれも既に自由席は満席である可能性が高く、立ちを覚悟しなければなりません。
途中、三原で追い抜かす『こだま』に乗る案も出ましたが、岡山での待ち時間が40分以上となり、それであれば、博多で18分間待って、17時発に乗っていれば良かったことになってしまいます。
そうこうしている間に、車窓を見ていると、三原駅で追い抜かしたのは青い『ワンピース仕様のこだま』でした。
(‟偉大なる鉄路の旅”に出発!ONE OIECE新幹線「せとうちブルー号」博多-新大阪で運航開始)
https://news.ntv.co.jp/n/fbs/category/society/fs18a39a2235154d1aa5424632ca49f349
『まぁ、仕方がない。せとうちブルー号、おもしろそうだから、岡山で40分以上待って、これに乗って帰ろう」と思いました。
岡山駅には18時27分に着きました。ところが『のぞみ』を降りると、な、何と、目の前に岡山市発の『ひかり』が停車しているでありませんか!?
しかも18時36分発で、既に乗車可能で、自由席も5両でゆったりです。
更に姫路駅は3分間の停車で、ゆっくり降りることもできたので、結局、この『ひかり』に乗りました。
便利と思っているだけで、実は便利ではない
てなことで、私の場合、博多で16時42分の『臨時のぞみ』に乗り、岡山で岡山始発の『ひかり』に乗り換える方法がベストでした。
しかしながら、おでかけネットでは『ひかり』の存在は無いかのごとく、何をどのようにやっても出て来ませんでした。
おそらく『おでかけネット』もAIで動いているのでしょう。ところが、AIは私の思惑など完全に考えてくれなかったようです。
不備をユーザーに責任転嫁するとは…
以前、AIで文書作成をする業者の社長と話をしたことがありました。『AIで文章や資料を作成しても、内容が頓珍漢な場合が多くて結局役に立たないのではないか?』と言ったところ、『そういう人はAIを使いこなせていない』とか言って来ました。
何という愚の骨頂でしょうか?どうせ『キーワードが適切でない』とか言うのでしょうが、キーワードをあれこれ考えている間に文章の一つなんぞ書けてしまいます。キーワードのような単発短絡的なことだけに頭を使うより、言葉を選び、組み立てていく、総合的なことをする方が余程脳には良いはずです。実際、『アメリカのある研究では「文章を書く能力の高い人が認知症になりにくい」ということが判明』とあったりします。
(「認知症は高齢になってから始まる』を覆す新事実!?青魚よりお勧め、認知症リスクを下げるという食品も)
https://post.tv-asahi.co.jp/post-696659/
てなことで、不備を『ユーザーの未熟さ』と勝手に解釈して責任転嫁しているのです。所詮使えない物は使えないのです。アホか!?非常に腹立たしくなりました。
ユーザーには楽をしてもらう精神が基本
似たような例として、世の中あるある、何度読んでも頭に入らないような、そもそも量が膨大で、どこをどのように見れば良いか?全くわからないマニュアルが付属している装置があったりします。こんな装置、操作方法を間違えて破損させると、当然のごとく、メーカーは『説明書をちゃんと読んでいないから』と言うでしょう。
確かにそれは正論でしょう。しかしながら、今や説明書を読まなくても、画面などを見るだけで楽に問題なく操作できる装置類が売れ筋です。結局、ユーザーはそんな製品を選ぶのです。それが世の中というものです。
なので、上記AIで文書を作成する社長のコメントはやはりナンセンスと言えましょう。
これがあれば解決できていた
そんなこんなでしたが、上記、新幹線の乗り換え、以前なら簡単に解決していたのに、今はできなくなりました。それはどうしてでしょうか?
答は新幹線の駅ならかならず置いてあったポケットサイズの(紙の)時刻表があれば、実に簡単だったということです。
(ダイヤ改正、なぜ3月?なぜ変更?JR西日本に聞く)
https://jocr.jp/raditopi/2022/03/15/416871/?detail-page=2
これさえあれば、その列車の発車、到着時刻、車両の種類、始発駅など様々な情報がほぼ瞬時にわかったのです。
ところが、スマホだと、必要な情報は画面の先へ行っては戻って、また別のページへ、ボタンを押し続けないと、出て来ません。また、前のページのことはスグに忘れてしまいます。結局不便です。
結局、利用者泣かせになっただけ
同じようなことが、駅の時刻表にも発生しています。
新幹線の場合も、以前は東京から少なくとも博多までの全列車の情報が一面でわかる時刻表が壁や柱などに貼ってありました。今では見かけなくなりました。
これは新幹線だけではなく、他でも起きているようです。例えば大阪の義母の家には最寄りの大手私鉄の駅の最新の紙製の時刻表がいつも置いてありました。
ところが、今は駅に行っても、紙の時刻表はなく、『スマホでQRコードをかざして見ろ!』との指示があるようです。
その私鉄の関係者に尋ねてみましたが、経営者が大のデジタル好きで、どうやら義母のようなスマホ等が得意でない人種はさっさと切り捨てだそうです。
ちなみにその電鉄会社、何やら社会的使命として『私たちは、地域を起点に人々と向き合い、「しあわせなくらし」を育み、広げ、未来へとつなげます』と掲げていますが…
しからば、もはや鉄道会社が当てにならないとなれば、その代わりがあれば良いということになります。
下記は地元企業が作成した時刻表です。毎年各戸に配布され、非常に役立ちます。その結果、この企業のイメージも上がっています。

下記には『「ブンセンの時刻表」とは、昭和30年頃から続く、JR姫新線(姫路~上月)に特化した時刻表です。沿線地域にお住まいの皆さまに役立てていただくため、長年にわたり配布を続けています。』とあります。
(令和8年3月改正分のブンセンの時刻表が出来ました。)
https://www.bunsen-kk.co.jp/info/%e4%bb%a4%e5%92%8c8%e5%b9%b43%e6%9c%88%e6%94%b9%e6%ad%a3%e5%88%86%e3%81%ae%e3%83%96%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%81%ae%e6%99%82%e5%88%bb%e8%a1%a8%e3%81%8c%e5%87%ba%e6%9d%a5%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/
ちなみに私もスマホは愛用しておりますが、だからと言って、何もかもスマホが絶対とは思いません。
実際、上記のように、従来では簡単だったのに、スマホになると、ずっかりダメになったこと、多々あると思います。
最近は、やれ『DXがどうの』『AIがどうの』です。しかしながら、ここは敢えて『実は利用者泣かせになるだけではなかろうか?』と現実にしっかりと向き合い、問題点を真剣に深掘りして、『如何にDXの欠点を埋めて真の意味で利用者を楽をさせるにはどうすれば良いか?』そんな観点で開発されたシステムこそが、本当に役に立ち、普及すべきものと考えます。



