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その売却査定価格、間違ってませんか?

林﨑哲也

林﨑哲也

テーマ:不動産売却


ご自身がお持ちの資産ですから、いざ売却しようとする時は
高い価格で売りたいですよね?
しかし、この人間の持つ『欲』によって、冷静な判断力を
無くしてしまう事もあります。
『こんな値段で売れるのか!』と、査定書の金額を見て浮かれて
しまわない為にはどうすれば良いのか?

自分が何かを買おうとする時、価格交渉をしませんか?

新築物件はともかく、中古(既存)物件を購入される時、価格の
交渉をするのが一般的です。今では、現状有姿で購入した業者が
フルリフォームをして、その後再販売するという形式が増えました。
ただ、元来の流れでは、中古物件購入→諸手続き後、引渡し→
リフォーム施工→引越し、となります。よって、購入後にそのまま引越しが
出来るフルリフォーム物件以外は、大体リフォーム代が別途発生します。
改装の程度にもよりますが(広さにもよる)、クロス・クッションフロア貼替や
洗面台交換など、比較的簡易なもので40~60万円、システムキッチンや
バスルームなどの水まわりの交換をすると、150~250万円ほど費用が
かかります。そうすると、現状有姿物件の場合、少しでも価格を下げて欲しい、
と思うのは人間の自然な感情です。不動産に限らず、買う時は安く、
売る時は高く、と矛盾した事になるのが通常です。

査定価格と成約価格は違う

前述の通り、査定価格そのままで売却できる事は、そう多くありません。
ましてや、何社かに査定してもらって、その中で高値を出してきた業者に
依頼しても、その金額が手元に入るワケではありません。
あくまでも『市場』と『買主』が主役です。そのような事をしっかり
確認する事なく、査定書の金額だけで売却を依頼する業者を
決定するのは、ほぼ間違いです。
逆に、早く売却する為に地域相場を崩すような価格設定というのも
問題ですが、下限値の設定は大事なポイントとなります。
市場動向を踏まえて、適正価格及び下限値を設定できる業者を
選ぶように気を付けて下さい。

事例はあくまでも参考資料であり、現況を反映していない

一般的に、査定書には『取引事例』『成約事例』などが添付されます。
査定価格の根拠を示す為の資料です。
ただ、成約事例はあくまでも過去の事例なので、場合によっては何年も前の
成約価格を資料として添付する事があります。当然ですが、そのまま今の
成約価格に反映される事は、ほとんどありません。なのに、『その価格で売れますよ!』と
伝えて、高値の査定金額にする業者(営業マン)もいます。
専任媒介が欲しいがゆえです。
そんな中でも、人気エリアで、周辺に売却物件が無い、若しくはほとんど出ていない、
このような状況であれば、当然ですが需給バランスの関係上、今までの
相場より高めでも、すぐに売却できるケースはあります。
一つ例を挙げましょう。
以前、当社が専任媒介を受けたケースですが、その物件は人気エリアにあり、
周辺に売出し物件がほぼ無い状況だった為、強気の価格設定をしました。
結果、1週間でお申込みを頂く事ができました。
もちろん『価格交渉』はありましたが、それでも売主様が思っていた以上の価格で
成約となりました。買主様も、住みたかった場所で、価格交渉も応じてくれた、
という事で大変満足して頂けました。当店は、早期売却できた事で実績が残り、
全ての人にとって良い結果ばかりとなりました。

不動産業者は、自分達が手掛ける(専任を受託する)事ばかりを追求しがちです。
間違った査定は、結果的に消費者達に対してマイナスを与える事になりかねません。
業者の心掛けも正していかないといけませんが、売主様も、自身の大事な資産を、
どこの業者(又は営業マン)に任せるか、しっかり見極めて下さい。

参考コラム:JR大久保駅徒歩5分以内は、なぜ早く売れるのか?!

当社HP:アルデ株式会社

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林﨑哲也
専門家

林﨑哲也(宅地建物取引士)

アルデ株式会社

常に顧客サイドに立った営業スタイルと、賃貸・売買物件の豊富な取り扱い経験を生かした提案が強み。新居探しから売却相談、賃貸管理、リフォーム、相続税対策までワンストップで対応している。

林﨑哲也プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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