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不要な不動産は『早め』に売却した方が良い?!

2016年4月17日 公開 / 2020年9月14日更新

テーマ:不動産売却

コラムカテゴリ:住宅・建物

皆様がお持ちの資産である不動産ですが、実際に
お住まいの居宅や身内が以前住んでいて現在は空家の
ままの戸建やマンションなど、色々な種類があると思います。
使用していない状態が続くと、運動不足の人のように、
あちらこちらに支障が出てきやすくなります。

放置不動産でもコストはかかる

自分自身が住むわけではない不動産をお持ちの方は、
余程の事情が無い限り、売却なり賃貸なり、何か活用
出来ないかと考えると思います。
指1本触れる事のない不動産であっても、固定資産税
等は必ず(※)支払わなければいけないので、売却などの
考えが浮かぶのは当然の事と言えるでしょう。
   ※市街地調整区域など一部除く。
ちなみに、放置している住居は、見た目もそうですが、
見えない箇所も傷んでいるケースが多い為、「実際に
売れるのか?」と思うのも同じく当然と言えるでしょう。

売り抜けるスピードを上げる

思い立ったが吉日、ではありませんが、いざ売却の意思が
固まり、業者への売却依頼も済み、となるとその後の
買い手の反応が気になりますよね。また、売却期間に
関しては長いより短い方が良いはずです。弊社のような
仲介業者は、最終的に成約に至って初めて売上げと
なるので、当然早期成約を目指します。
但し、この早期成約については、最初に依頼した業者
及びその媒介契約の内容に左右されます。
最初が肝心なのです。
具体的に説明しますと、まず業者の質が問題です。
「専任媒介契約」を締結したにも関わらず、然るべき
機関(弊社所在地では『近畿圏不動産流通機構』)に
売却物件を登録せず、自社のみで販売活動を行うような
業者です。※登録は義務付けられてます。
中小企業が行うのみならず、大手企業にも蔓延って
いる手法です。
但し、2016年1月6日より、売主様が閲覧出来る
画面を流通機構が用意しましたので、その「囲い込み」が
少しはマシになると思われます。
但し、登録は行いますが他業者との取引きが少なそう、
又は敬遠されてそうな業者は最初から避けた方が賢明
でしょう。
また、当たり前の話しですが、依頼される時の担当営業
マンとの相性や信頼に足ると感じる相手を選びましょう。
「こんな事を聞いても大丈夫かな?」とは思わず、
気になった事は色々と尋ねてみましょう。
そうすると、相手の反応が確認できる為、信用出来る
人間かどうかが判断し易くなります。

相場以下での売却価格設定は問題?

早めに売却をする為に、販売価格を相場よりかなり
下げてもらおうとする業者(又は営業マン)も存在します。
すぐに現金化したいお客様は除きますが、出来る限り
現況相場に近い価格で成約する事がもちろん望ましいと
考えます。
それは、安易に低価格で売却した場合、その地域の
相場に影響してしまう可能性があるからです。
ちなみに新築においても、建売業者が土地を安めに
仕入れ、近隣相場を(意図的に?)無視して、廉価な
一戸建てを販売している傾向が強まっています。
これは、既存住宅の相場を完全に崩し、これから先の
新築及び既存物件にも影響を及ぼす為、今後の売主様
にとっては非常に怖い事です。
地域全体の値打ちを下げかねないので、そのような物件
の販売棟数は制限して欲しいものです。


一定のラインを超えた「売れてなんぼ」の販売手法は、
これから何年も先に、必ず自分達に跳ね返ってくると
思います。
一時のみその地域の不動産市場を活性化させる事に
はなるのでしょうが、結果的に将来の市場衰退に繋がる
事は想像に難くないと、そう考えられませんか?
我々プロは、ミクロだけではなくマクロの視点からもお客様へ
説明し、納得・理解して頂き、良きパートーナーとして
選んで頂けるように努力を怠ってはいけません。

昔も今も、長く商売を続けている中小企業には、その精神がしっかり
宿っているはず、そう信じてます。

当社HP:アルデ株式会社

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この記事を書いたプロ

林﨑哲也

不動産売買仲介・賃貸仲介のプロ

林﨑哲也(アルデ株式会社)

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