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コラム
マンションを買うときの注意点 ~「組合員」であることを忘れずに~
2014年8月21日 公開 / 2017年5月10日更新
札幌のような降雪地域では、除雪作業の煩雑さを回避することができるということもあって、一戸建てではなくマンションを選択されるという方もいるでしょう。
除雪の点に限らず、マンションは一戸建てに比べれば比較的低価格であり、また、同じ価格帯なら立地上都市部に近づけるという利点があると思います。
マンションを購入するときのポイント?
さて、みなさんがマンションを購入する際、ポイントにするところはどんなところでしょうか。
予算はもちろん、立地、利便性、日当たりや眺望、駐車場の有無などなど・・・。
こうした一般的なポイントは、基本的に不動産業者さんなどからたくさん紹介されていると思いますので、弁護士である私からあえて触れることはしません。
今回私がご紹介しておきたいことは、どんなマンションを購入したとしても付きまとうことになる「管理組合」の存在を忘れないで欲しいということです。
管理組合の組合員になるということ
分譲マンションは、ほとんどの場合、建物の区分所有に関する法律(区分所有法)という法律に基づく建物となります。
みなさんが購入するマンションの一室は「専有部分」と呼ばれ、建物全体の一部のみを自分の持ち物とするわけです。
当然のことですが、分譲マンションには他の人も居住します。
この人たちも基本的にはそれぞれが専有部分を持つわけです。
しかし、それだけではありません。
マンションの玄関、廊下、エレベーターなどは、居住者の誰か一人の持ち物ということはほとんどないはずです。
これらの場所は「共用部分」といって、マンションの購入者全員が共同で使用する部分となります。
この共用部分は、基本的には、マンションの購入者全員の共有となります。
また、マンションには、建物を建てた敷地があります。
この敷地も、多くの場合、基本的にはマンションの購入者全員の共有となります。
こうした共用部分や敷地は、マンションを購入したみなさん一人ひとりが管理したり、掃除したり、補修したりすることはありません。
マンションの購入者全員で管理方法を決めていかなくてはなりません。
こうしたマンション全体の管理を行うのが、マンションの購入者全員で構成する「管理組合」なのです。
よって、マンションを購入すれば、必然的にほぼ必ずみなさんはマンションの管理組合に加入し、組合員となるはずなのです。
マンションに入居してからも「管理は誰かがやってくれる」と、他人事のように考えてしまう人が増えているとも聞きます。
みなさんは、マンションを購入する前に、こうした共同生活が待っているのだということを、よく知った上で購入を決めるようにしてください。
既にマンションに住んでいる方は、他人任せにせず、自分が「マンション全体の何分の一かの持ち主なんだ」という気持ちを持って、主体的に関わっていただければと思います。
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