社内の「風通し」とコンプライアンス
多くの会社は本社以外に支店、営業所、工場、配送拠点、出張所などを有しています。
本社であっても、大手企業の子会社、外資企業の日本法人などがあり、それぞれに拠点長(社長、支社長、支店長、所長、工場長など)がいるはずです。
コンプライアンス面からみると、それら拠点長の資質によってその拠点全体のコンプライアンス意識が大きく変化してしまいます。
企業全体でコンプライアンスに取り組んでいても、特定の拠点で
・パワハラ・セクハラが発生する
・会社資産の私物化が目立つ
・事務用品などの細かい経費が異常に多い
・優越的地位の濫用(得意先への接待の強要) など
問題が潜んでいることを匂わせる事例が目立つことがあります。
業種や地域の事情もありますが、共通しているのは
拠点長のコンプライアンスへの無関心です。
移動や転勤が無いと自覚している拠点長(支店長、工場長など)は自らのハラスメント事件を隠蔽する、
出入り業者に接待強要するなどの事例が目立ちます。
早く親会社に戻りたい子会社社長や取締役などは実績アップにしか興味が無く、
違反をしてでも売り上げを上げろ… といった無責任発言が目立ったりします。
どんな拠点でも、そのトップ(拠点長)の姿勢が拠点全体の活動を左右します(コンプライアンスだけでなくモラル、マナー、仕事に対する姿勢など)。
こんな拠点長の共通点は意識が上司や本社等に向いていて、任せられている拠点全体や部下が視野に入っていない事です。
経営者(経営陣)は定期的に社員アンケートやヒアリングを行い、
足元で何が起こっているかリサーチすることが重要です。
アンケートはパワハラなどのコンプライアンス関連研修時が最適です。
単なる研修で終わるのではなく、会社を客観的に見る仕組みを作りましょう!