FIREで経済的自立するか、機嫌よく働き続けるか

吉井徹

吉井徹

テーマ:投資・資産形成

仕事がつらい、、、でも辞められない


ストレス

朝起きるのがつらい。
仕事に行きたくない。
日曜日の夕方から憂鬱だ。

朝から晩まで好きでもない仕事をして、休日は疲れ切ってゴロゴロしているだけ。
「これがあと〇〇年も続くのか、、、」
「自分の人生このままでいいのか、、、」
「食べていくためには仕方ない、、、」
とモヤモヤしていませんか?

そんな悩みを解決する方法の1つとしてFIREがあります。
FIREとは『Financial Independence, Retire Early』の略で、経済的に自立し早期リタイアを実現することです。
欧米諸国の先進国、そして日本でも若者を中心にムーブメントとなっています。

このFIREを達成するか、もう1つは『機嫌よく働き続けること』が解決策です。

『FIREで経済的自立するか、機嫌よく働き続けるか』
これは経済評論家の山崎元さんがコラムに書かれていた考えです。

贅沢な暮らしではないけど、食べるためにイヤイヤ働かなくてもいい。
ある程度の資産を築けば、収入は少なくても無理なく働いて過ごすという選択肢が生まれます。

仕事=つらいもの?


仕事

「仕事が楽しい!」
という人もいます。
しかしこのコラムを読んでいるあなたはきっと
「できることなら働かずに暮らしたい」
と思っているでしょう。

多くの人が生きていくためにイヤイヤ働いているように思います。
私自身もこれまで、毎朝もっと眠りたいのに起きて、仕事のストレスを抱えて、早く休日にならないかなと考えながら過ごしていました。

あなたは
「定年退職したらゆっくりのんびり暮らしたい」
と考えているかもしれません。
どんな老後の生活をするかによって必要な資金は変わりますが、あるていどゆとりのある生活をするなら年金だけでは不足する場合が多いです。
例えば毎年旅行したいなら、しっかり資産形成をしておかなければなりません。

「資産形成するためには結局いまの仕事を続けるしかないんじゃ?」
そうなんです。
収入をすべて支出にまわしてしまうと資産形成ができません。
それではいつまでもお金のために働き続けなければなりません。

結局のところ、FIREを目指すにしても、定年退職まで我慢して働くにしても資産形成はするべきです。

『収入を増やし、支出を減らし、運用利回りを上げる』
ことで資産形成のスピードが加速します。
でも今を楽しむことも大切です。
我慢して節約ばかりの暮らしでは楽しくありません。

1円でも安い食材を買い求めたり
「服も車も旅行も選ぶ基準は安いこと」
では楽しくないですよね。

辛い仕事に耐えて、とことん節約して、資産を築いたのに万が一亡くなってしまったら、、、
「楽しい人生だったな」
と言えません。

それからお金は持っているだけでは増えません。
先進国では超低金利なので預金で増やすこともできません。
リスクを取ってお金に働いてもらわなければ増えないのです。

しかし焦ってハイリスクなものに多額の資金をつぎ込むのは危険です。
投資の初心者はじっくり資産形成をするのが正解です。

資産形成は支出の一部を毎月定額の積立投資を利用するのがオススメ。
非課税制度のつみたてNISAを活用したいですね。
生活防衛資金(生活費の半年から1年分)を貯蓄して、長期投資でじっくり増やす方法が王道です。

今の時代はネットに有益な情報がたくさんあるので、最初は低コストなインデックスファンド(投資信託)から始めてみましょう。

積立投資の額は最初は少額でもOKですけど、慣れてきたら手取り収入の20%程度を投資したいところです。

私はまだFIREを達成していませんが


自由

私自身も30歳の頃に経済的事由になることを目指して投資を始めました。
会社員時代は決して高収入ではありませんでしたが、会社の寮に住み、車を持たず、年間100万円を積立投資し続けました。

無理な節約はしませんでしたし、海外旅行にも毎年のように行きましたし、後に車を購入したり、家を建てました。

なので「今を楽しみつつ未来に備える」を実践してきました。

10年以上、積立投資を継続して、現在ではちょっと誇りを持てるくらいの資産が育ってきています。

資産が大きくなってくると
「明日会社が倒産しても、クビになっても困らない」
という気持ちになってきます。

気持ち的に会社や上司に対して言いたいことを言える、嫌なものは嫌と言える、いざというときはいつでも辞めることもできる、という感じです。

結果的に、決して楽しいとは思っていなかった仕事を退職して独立起業することになりました。
「自分のやりたいことで起業したい」
ということで円満退社です。

住宅ローンも残っていますが、数年間収入がなくてもすぐに困ることはない、という気持ちの余裕があることが起業の決断につながりました。

「働かなくても暮らしていける
という状態までは到達していませんが、自分のペースである程度の収入が得られれば大丈夫とう状態です。

実際に現在は会社員時代に比べれば収入は減っています。
しかし、睡眠はたっぷりとれていますし、ストレスは激減、自宅で自分のペースで仕事をしています。

つまり現在の私は
「FIREで経済的自立までは達成していないけど、機嫌よく働き続けている」
と言えます。

『機嫌よく働き続ける』
を選びたいあなたも、今の仕事を辞めるのは勇気がいるはずです。
ほとんどの場合で収入が減るからです。

ほとんど貯蓄のないまま起業すると、気持ちに余裕がないので焦りに繋がります。
なので今の仕事を続けながら資産形成を始めて、好きなことや得意なことで副業にチャレンジするのが近道です。

ある程度の資産形成ができれば、好きなことや得意なことを仕事にして「そこそこの収入があればいい」ので、ストレスなく働き続けることができます。

完全なFIREを達成しなくても、資産形成でお金のゆとりができると選択肢が増えるメリットがあります。
収入のすべてを消費や浪費に回すのではなく、投資することが大切です。

FIREを達成したいならできる限り収入を増やし、支出を減らし、投資額を増やすことです。
投資といっても金融商品だけではありません。
自分に投資することも大切です。
知識を増やしたり、経験をして得られたものは、自分の身になって誰にも奪うことができません。

資産形成を始めれば、自分らしい生き方を得るための強力な武器になります。
「お金がたまってから」
なんて言っているとあっという間に時間は過ぎていきます。
「勉強してから」
という気持ちもわかりますが、少額からでいいので学びながら走る方が早いです。
私もそうしてきましたから。

ぜったいに投資をするべきだ、とは言いません。
向いている、向いていないがありますから。
ただ、投資をしないというリスクがあることは知っておくべきです。

投資をしないリスクを知っておくべき

まとめ


景色

毎日の仕事がつらい
自由な時間とお金がほしい
自分らしく生きたい

FIREはそんなあなたにピッタリかもしれません。
短期間で達成することは無理です。
すこしずつ資産形成をしていくことで、すこしずつお金の不安が減っていき、食べるために働く必要がなくなっていきます。

私はまだFIREを達成していませんが、会社員時代に比べてストレスは激減しました。
現状は会社員時代の収入よりも少ないですが、自分が得意なことを仕事にして貢献できるのは理想的な状態です。
もっと人に喜ばれるサービスを提供しないと収入を増やせないということは、頑張る理由にもなりますね。

あなたはもっと自由にあなたらしく生きることができます。
ぜひ、FIREまで達成できなくても、資産形成を始める一歩を踏み出してください。

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吉井徹
専門家

吉井徹(ファイナンシャルプランナー)

YOC

会社財務と経営者の個人資産を両輪で考え、企業の発展と理想の人生をかなえるお金の仕組みづくりをサポートする「法人顧問FPサービス」を提供。中小企業オーナー経営者のお金の悩みに寄り添い、解消へと導きます。

吉井徹プロは中国新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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