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不動産投資がしたい?リート(REIT)という手段がありますよ

2021年4月22日

テーマ:投資・資産形成

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 収益不動産投資信託資産管理

不動産投資をやってみたい!でも、、、


アパート

年金2000万円問題、コロナによる不安定な状況、株価の最高値更新。
ここ数年で投資に興味をもった人が増えました。
・老後に備えたい
・給与収入以外に収入を得たい
など、資産形成を始める理由は人それぞれです。
投資といって一番に思い浮かぶのは株式投資という人がおおいのではないでしょうか。

それから根強い人気は不動産投資ですね。
不動産オーナーになって賃貸収入を得ることに憧れている人も多いかもしれません。

リスク・リターンでいうと
不動産投資は株式投資よりもリスク・リターンの低い『ミドルリスク・ミドルリターン』と言われます。

しかしあなたの周りで不動産投資をしている人はきっと多くないはずです。
身近に不動産投資に詳しくてうまくいっている人がいればいいのですが、未経験でいきなり始めることに不安を感じる人が多いです。

それにほとんどの場合で銀行から融資を受けて投資することになるので
「失敗するのが怖い」
という心理的ハードルも高いですね。

不動産投資に興味があるけどちょっと怖い。
そんなあなたにはリート(REIT)という手段なら少額で不動産投資があります。

この記事を読めば、少額からでも間接的に不動産オーナーになって資産形成の1つとして活用することができます。

不動産投資は任せっぱなしで儲かるほど甘くない


廃墟

どこから個人情報が流出しているのか、不動産投資営業の電話がよくかかってきます。
都市部のワンルームマンションが多いですね。
新築アパートやマンション1棟に比べれば価格は安いですけど、それでも数千万円の投資になります。

全額を自己資金でという人は少なく、銀行から融資を受けることになります。
会社員など安定収入があれば融資を受けることは難しくありません。

自己資金が100万円しかなくても、数千万円のお金を投資ができるのでいわゆる「レバレッジをきかせることができる」わけです。

ただ注意しなければならないのは、どのくらいの期間で返済できるか。
アパート1棟、たとえば8室を賃貸経営するのであれば、仮に2室が空室になっても6室分の家賃収入があります。

ワンルームマンションで空室になると収益が0になってしまいます。
その間も返済をしなければならないわけで、空室期間を可能な限り短くしなければ苦しくなります。

新築なら初期は問題なく借り手が見つかりますが、5年、10年経過すると近隣に新築マンションも建つでしょうし、家賃を下げなければ空室がうまらなくなってきます。

リフォーム費用などもかかってきますし、維持管理を業者にまかせればそこにも費用がかかります。

信頼できる業者がパートナーであることが重要になります。
中には不動産物件を売ることが目的で、あなたの利益など無視した悪い業者もいます。

良い物件を選ぶことはもちろん、業者に任せっぱなしで儲かるほど甘くないのが不動産投資です。

購入した物件が0になってしまうことはありませんが、売却しても借金が残ってしまうリスクはあります。

リート(REIT)ってどんなもの?


チャート

さて不動産投資はちょっと怖いあなたに、リートというものがありますよという話です。

リート(REIT)とは不動産投資信託「Real Estate Investment Trust」というものです。
株式投資信託を知っているとイメージしやすいですね。

投資家から集めた資金で収益不動産を購入し、物件から得られた家賃収入や売却益の分配金をうけることができるという仕組みです。
つまり間接的に不動産オーナーになることができるんです。

不動産というと住居のイメージが強いですが、リートの投資対象は
・オフィスビル
・商業施設
・ホテル
・物流施設
・住宅
などがあります。

ちなみにコロナ禍では物流施設が好調だったり、逆にホテルは厳しい状況だったりします。

個人ではとても購入できないような大きな不動産の間接的なオーナーになることができます。

リートのメリットは
・少額から投資できる
・分散投資できる
・換金しやすい
といった点があります。

一方のデメリットは
・融資を受けられない
・元本割れリスクがある
などです。

メリットを少し解説すると
例えばJリート投資信託なら1万円以下の少額から購入できます。
ワンルームマンションなら数千万円が必要です。

株式投資信託と同じように、様々な物件を組み込んでいるので1本の商品で分散投資ができます。
ワンルームマンションだと空室になると収益0円です。

現金化が必要になれば売却も簡単です。
ワンルームマンションだと希望する価格で売るためには少なくとも数ヶ月は必要でしょう。

一方のデメリットですけど
大きな資金を投資したくても、銀行から融資を受けることはできません。
ワンルームマンションであれば基本的に融資を受けて投資することになります。

投資信託は値動きをする商品なので購入したときの価格を下回る可能性があります。
ワンルームマンションは価値が0円になることはありませんが、購入時の価格を下回る可能性はあります。

どちらがいいというわけではない


選択

リートの方がいい、というわけではありません。
レバレッジをかけることができる不動産投資は、資産形成を加速させることができます。
富裕層に仲間入りしたいのであれば、リートよりも早く到達できる可能性があります。

ただリスクを押さえて不動産投資をしてみたいのであれば、リートは難易度が低いのです。
ネット証券などで定額から投資ができて、積立投資も可能です。

リートは運用益を得るために基本的に長期保有するべきで、値上がり益を狙いすぎないことです。

私自身もリートを一時期積立投資していました。
現在は積立しておらず、しかし保有は継続しています。

あなたのポートフォリオ(資産配分)の一部に不動産を組み込むのは、リスク分散という点でもオススメできます。

まとめ


街

不動産オーナーになって家賃収入を得る。
給料以外の安定収入に憧れますよね。

しかし身近に詳しい人やうまく行っている人がいない。
銀行から融資を受けて投資するのは失敗が怖いですよね。

不動産投資に興味があるけどちょっと怖い。
そんなあなたにリートという方法があることをお話しました。

少額から間接的に不動産オーナーになれる。
あなたがよく利用するショッピングモールの一部に出資している、なんてのも夢ではありません。

手に汗握らない範囲のあなたの自己資金でできる不動産投資。
資産形成の一部としてリートに注目してみてください。

この記事を書いたプロ

吉井徹

投資歴10年以上、ファイナンシャル・プランニングのプロ

吉井徹(YOC)

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