知識がコモディティ化する時代
最近は、AIの進化が話題にならない日はありません。
文章を書いたり、情報を調べたり、資料をまとめたり。これまで専門家が時間をかけて行っていたことを、AIが短時間でこなすようになりました。
では、AIがさらに進化すると、税理士はいらなくなるのでしょうか。
私は、そうは思いません。
ただし、税理士の「知識」そのものの価値は、これから大きく変わっていくと思っています。
税理士の「知識」の価値
これまで、専門的な知識を持っていることは、大きな価値でした。
税法を知っている。相続税の計算ができる。複雑な制度を分かりやすく説明できる。
しかし、AIに質問すれば、かなりのことを教えてくれる時代になりました。
つまり、これまで一部の専門家だけが持っていた「知識」が、誰でも、安く、簡単に手に入るようになってきたのです。
こうした現象を、「知識のコモディティ化」と言います。
そうなると、これから価値を持つのは、単に「何を知っているか」だけではありません。
相続で本当に必要なのは、知識だけではない
相続を考えてみても、税金の計算だけならAIに聞けば答えが出るかもしれません。
しかし、
「お父さんは本当はどうしたかったのか」
「兄弟でどう分ければ、この先も仲良くしていけるのか」
という問いに、数字だけで答えることはできません。
家族の話を聞き、表情を見て、迷いや葛藤を感じながら、一緒に答えを探していく。
そこには、人にしかできない仕事があります。
だからこそ、これからは「何を知っているか」以上に、「誰に相談するのか」が重要になっていくのではないでしょうか。
AI時代だからこそ、私は人との関わりを大切にしたい
私は、AIを否定するつもりはありません。
便利なものは、どんどん使えばいいと思っています。
その一方で、AIにはできない「会って話す」「じっくり聞く」「一緒に悩む」というアナログな部分を、決して手放してはいけないと思うのです。
AIが進化するほど、人にしかできないことの価値は、むしろ高くなる。
これからの税理士に必要なのは、知識だけではなく、
「この人になら相談できる」
と思っていただける信頼なのかもしれません。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視


