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利益が出ているのに、お金がない?

岡崎俊視

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テーマ:9月から始める「会社の成績表」の読み方

「今年は黒字ですよ」

そう聞くと、「じゃあ、会社のお金も増えているんだ」と思いますよね。

ところが、経営者の方からよく聞くのが、

「利益は出ているのに、お金が残っていないんです」

という言葉です。

実は、会社の利益と、手元にあるお金は同じではありません。

「利益」があるのに「現金」がない


利益は、簡単に言えば「売上から経費を引いたもの」です。

一方、お金は「実際に入ってきたお金から、実際に出ていったお金を引いたもの」です。

ここに違いがあります。

例えば、商品を100万円で販売したとします。

売上としては計上されても、お客様からの入金が翌月、翌々月になることがあります。

その間、会社には「利益」はあっても、「現金」はありません。

反対に、銀行から1,000万円を借りれば、通帳のお金は増えます。

でも、これは売上ではありません。

つまり、利益が増えることと、お金が増えることは、必ずしも一致しないのです。

儲かっているのに、お金が足りない


例えば、500万円の利益が出た会社があるとします。

「500万円も儲かったのだから、通帳のお金も500万円増えているはず」

と思うかもしれません。

しかし、その年に設備を購入して300万円支払っていたらどうでしょう。

さらに、借入金を200万円返済していたら。

利益は500万円出ていても、会社のお金は思ったほど増えていないかもしれません。

特に、売上が急激に伸びている会社では注意が必要です。

売上が増えれば、仕入れも増えます。

売掛金も増えます。

「儲かっているのに、お金が足りない」ということが起こるのです。

利益は会社の成績


会社の成績を見るとき、利益はとても大切です。

でも、利益だけを見ていてはいけません。

「いくら儲かったのか」と同時に、

「実際にいくらお金が残っているのか」

を見ることが大切です。

9月は、上半期の数字を振り返る時期。

試算表を見るときには、利益だけでなく、預金残高や借入金、売掛金などにも目を向けてみてください。

会社経営では、

「黒字=お金がある」ではありません。

利益は会社の成績を表します。

そして、お金は会社がこれから走り続けるためのガソリンです。

どちらも確認してこそ、会社の本当の状態が見えてきます。

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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視

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専門家

岡崎俊視

岡崎総合会計事務所

税理士をはじめ行政書士、ファイナンシャル・プランナー、医業経営コンサルタントなどの資格を持つ。相続や事業承継、新規開業・開店をサポートし、税務にとどまらない総合的な経営アドバイザーとして活躍する。

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