「去年より売上が増えた」だけでは喜べない理由
9月になりました。
学生にとっては新学期ですが、会社にとっても、これからの半年を考える大切な時期です。
ここまで4日間、会社の数字について考えてきました。
売上が増えたからといって、必ずしも利益が増えるとは限らない。利益が出ていても、手元のお金が増えているとは限らない。そして、去年より売上が増えたという事実だけでは、会社の成績が良くなったとは言い切れません。
では、試算表を見て、私たちは何をすればいいのでしょうか。
これからの経営を決める
試算表は、過去の成績を確認するためだけではなく、これからの経営を決めるために使うものです。
例えば、売上は増えているのに利益が減っているのであれば、「なぜ利益が減ったのか」を考える必要があります。
仕入が増えたのか、人件費が増えたのか、外注費や広告費が増えたのか。
利益は出ているのにお金が減っているのであれば、売掛金が増えていないか、設備投資をしていないか、借入金の返済が大きくなっていないかを確認します。
さらに、前年と比較して数字を見ることで、「会社のどこが良くなり、どこに課題があるのか」が見えてきます。
大切なのは、数字を見て終わらせないことです。
「では、これから何を変えるのか」
ここまで考えて、初めて試算表が経営に役立ちます。
数字を見て終わらせないために
学生なら、1学期の成績表を見て、「2学期はここを頑張ろう」と考えます。
会社も同じです。
売上をもっと伸ばすのか。
利益率を改善するのか。
無駄な経費を見直すのか。
資金繰りを優先するのか。
設備投資をするのか。
9月は、そんなことを考える良いタイミングです。
未来を変えるため
試算表は、会社に点数をつけるための「成績表」ではありません。
そこに書かれている数字を読み解き、次の一手を決めるための材料です。
さあ、1学期の成績表を開いてみましょう。
そして、
「この会社の2学期を、どうする?」
と考えてみてください。
過去の数字を振り返ることは、未来を変えるためにあります。
会社の「2学期」は、もう始まっています。
岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視


