「早く知る」ことが、一番の節税
もっと多くの選択肢をご提案できた
「あと1年早くご相談いただけていたら…。」
相続のご相談を受けるたびに、私が心の中で思うことがあります。
もちろん、その時点でできる限りの対応をさせていただきます。
しかし、あと少し早くご相談いただいていれば、もっと多くの選択肢をご提案できたかもしれない。
そう感じる場面は少なくありません。
相続は、亡くなられた後に始まる手続きと思われがちですが、本当の準備は、ご本人がお元気なうちから始まっています。
ご家族で話し合う時間を持つこと
相続対策というと、「相続税を減らすこと」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それも大切なことです。
しかし、実際の現場では、それ以上に大切だと感じることがあります。
それは、「ご本人の想いを残すこと」と、「ご家族で話し合う時間を持つこと」です。
誰に何を引き継ぎたいのか。
不動産は残したいのか、それとも売却も考えているのか。
ご自身がどのような想いで財産を築いてきたのか。
こうしたことは、ご本人がお元気だからこそ話せることです。
一方で、判断能力が低下したり、急な入院が必要になったりすると、思うように準備を進められなくなることもあります。
ご本人の想いや、ご家族への願いも、大切な財産
例えば、不動産を複数所有されている方の場合、
「このアパートは長男に引き継いでほしい」
「自宅は配偶者に安心して住み続けてほしい」
といったお気持ちをお持ちでも、それをご家族が知らないまま相続を迎えるケースがあります。
すると、
ご家族は「どうするのが一番良いのだろう」と悩み、話し合いに時間がかかることがあります。
もし、その想いをご本人から直接聞いていたら、家族の話し合いも進めやすくなり、安心して手続きを進められるかもしれません。
相続で引き継ぐのは、財産だけではありません。
ご本人の想いや、ご家族への願いも、大切な財産なのです。
思いやりの準備
「もっと早く相談しておけばよかった。」
その言葉を少しでも減らしたい。それが私たち税理士の願いです。
相続の準備は、決して「縁起でもない話」ではありません。
大切なご家族が困らないようにするための、思いやりの準備です。
今すぐすべてを決める必要はありません。
まずは、ご自身の財産を整理してみること、そしてご家族と少し話をしてみることから始めてみませんか。
その小さな一歩が、これからの安心につながります。


