経営者に必要な「胆力」とは何か? 「よく考える」この意味をよく考えて見ましょう!
…自社の、自分の人生の総括とこれからの指針になります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『三年前にはじめて、創意工夫を重ねながら積み上げてきたこと
が、最近やっと成果をもたらしてきた。』先日セミナーに登壇さ
れたある社長様のお言葉です。
事業の推移を年表で解説いただきましたが、その年表には、過去
数十年の歴史が刻まれていました。
・何かを始めて、なかなかうまくいかないけれどもジタバタしな
がらものにした。
・時には、腹を決めてやめた。
経営者としての胆力が見えてきました。
まさに、上手く行く経営を実践されておられます。
今日の成功は、昨日の努力の成果ではありません。
今日の成功は、先月の努力の成果でもありません。
成功の定義と度合いによりますが、少なくとも三年程度以上前か
らの努力の成果です。
■成功した結果のみに着目してはいけません。大切なのは成功ま
でのプロセスです。
成功談を学ぶことは大変有益です。ただ、学ぶべきは、その結果
ではなくプロセスです。
・成功の陰にある苦労談、あまり触れられませんが察して想像し
ましょう。
・成功で得られる果実ではなく、成功のために流した汗の量を察
して想像しましょう。
・成功者の今の姿ではなく、成功するまでの頑張る姿を察して想
像しましょう。
■貴社が、過去から積み上げてきた事柄の進捗はどうですか?
・芽が出てきましたか?
・育てていますか?
・うまく成長していますか?
・改善すべき事を改善できていますか?
・ルーチンの繰り返しになっていませんか?
・放置していませんか?
■三年後に向かって、新たに取り組むべきことは何ですか?
・三年後のために、新たな種まきは出来ていますか?
今日始めるから三年後の果実を手にできます。始めて継続でき
ない人は、一生涯果実を手にできません。
■事業や人生は積み上げです。
・昨日より今日はほんの少し良くなっているように思える。
・先月より今月は少し良くなっているように思える。
・昨年より本年は、ほんの少し良くなっている。
・三年前より本年は、確実に良くなっている。
・十年前と本日では、雲泥の差である。
このような積み上げの事業や人生を目指したいものですね。
■決めましょう。トップの仕事です。
・始めることを決めましょう。
・続けること、やり遂げることを決めましょう。
・止めることを決めましょう。
■種をまきましょう。トップの仕事です。
優先順位は低いが重要なことこそトップの仕事です。
収穫は現場に任せても、種をまくことはトップにしかできない仕
事です。
・三年後の収穫のために、今まくべき種を決めましょう。
・二年後の収穫のために、昨年まいた種を育てましょう。
■歴史と未来を整理してみましょう。
・過去十年から、十年後までの事業の、人生の流れを整理してみ
ましょう。
・いつ、何を始めて、何を続けて、何を止めて、何が収穫できた
か?
・今、何を継続していて、何を始めようとしているか?何を止め
ようとしているか?
これこそが、経営の歴史そのものです。大局観で大雑把に作って
ください。
自社の、自分の人生の総括とこれからの指針になります。
――――――――――――――――――――――――――――
○当事務所は、『貴社の財務部長代行』を廉価でお引き受けいたします。