マイベストプロ広島

コラム

慌てて銀行に駆け込む経営から脱却するために

2015年1月12日

テーマ:銀行融資・補助金

コラムカテゴリ:ビジネス

当事務所では資金調達に関する相談を積極的にお受けしており、
これまでも多くの資金調達をサポートして参りました。しかし、
本来は融資を受けられるポテンシャルがあるにも関わらず、融
資を見送られたケースもいくつかあります。原因はどこにある
のでしょうか。

最も大きな要因は準備不足です。資金調達の成否は平素からの
準備状況でほぼ決まります。融資の面談時に、いくら雄弁に語
ったとしても、準備が不足していればうまくいきません。試合
の当日だけ頑張っても通用しないのと同じです。平素からしっ
かりと練習を積むことが大切です。具体的には、下記の準備を
行っておくと良いでしょう。

■ 会計帳簿をリアルタイムにつける。(試算表を作成する。)
決算から一定の期間が経っているにも関わらず、試算表を持た
ずに融資の相談に行くのは、バットも持たずに試合に行くのと
同じです。試合になりませんので、「次の決算が終わってから
相談に来てください。」と体よく断られてしまいます。最低限
の道具は準備しておきましょう。

■ 会計帳簿を正確につける。
会計が雑になると正確な利益状況を知ることが出来ません。中
途半場な資料を提出することは、金融機関の信頼を大きく損ね
る要因になります。伝票、請求書、領収証などをきちんと整理
し、正確に記帳することを心掛けてください。

■ 金融機関の評価を得られる決算書を作成する。
本来は会社で決算書を作成するのが理想ですが、ほとんどの中
小企業は税理士さんに任せています。その場合、当然のことな
がら、税理士さんは第一に税務的な目線で決算書を作成します。
しかし、金融機関は税務とは少し違った目線で決算書を分析し
ますので、財務的な目線も取り入れていないと、金融機関の評
価を落とすことがあります。決算書は、融資審査を行うにあた
って最も重要な資料ですが、年に1度しか作成する機会があり
ません。単に税金の計算が出来れば良いということではなく、
今後の資金調達も考慮し、相当のエネルギーを費やして作成す
る必要があります。

円滑な資金調達を実現するには、やはり常日頃からの準備が大
切です。当事務所では、貴社の財務面の強化をお手伝いするサ
ービスをご用意しております。今年こそ、資金に困らない経営
を本気で目指してみてはいかがでしょうか。

○当事務所は、『貴社の財務部長代行』を廉価でお引き受けいたします。

この記事を書いたプロ

石田雄二

会社設立と銀行融資のプロ

石田雄二(石田雄二税理士事務所)

Share

関連するコラム

石田雄二プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ広島
  3. 広島のビジネス
  4. 広島の税務会計・財務
  5. 石田雄二
  6. コラム一覧
  7. 慌てて銀行に駆け込む経営から脱却するために

© My Best Pro