夢を見ることと恩師から学んだ知恵
生きていくことは、動いていくことだと思う。意識をするしないに関わらず、人は自分の身体をつかって、誰かのことを考えて、動いている。生まれたての赤ちゃんは、お母さんの身体の上に置かれると、もぞもぞと動いておっぱいを探すらしい。赤ちゃんは、大人が考えるようには考えてはいないと思うけれど、生きようとして自分から動く。肌に伝わる暖かさを頼りにして動くことで、発見する。何度も失敗しながら、試しながら、寝返りをして、ハイハイをして、周りを探索していく。学校で多くの知識を教えられ、さらにインターネットの発展によって、私たちは動かなくても地球上で起きている様々な情報を知ることができるようになった。指先を動かすだけで、欲しい商品を注文することができるし、行きたい場所の写真を見て旅行の計画を立てることができる。実際に行かなくても行ったような気がしたりする。困ったことの多くは解決策や解決のヒントはネット上ですぐに見つかる。時間もかからず、効率的である。それでは、私はどう動くのか?どう生きていくのか?どこで誰と一緒に生きていきたいのか?自分に問うとき、その答え探しは、効率を求めるわけにはいかないのではないだろうか?孤独で時間がかかることだけど、誰かとつながること、一人ではないと思えることが大切だ。