「教えるわたし」と「教わるわたし」
小さな変化を信じる
先日、お客様から「子どものピアノがなかなか上達してないように感じる」というお話を伺いました。保護者にとっては、レッスンに通い、家でも練習しているのに、目に見える変化が少ないと心配になるものです。
同じことを繰り返しているように思える時があります。この繰り返しは、私たちの日常によく見られるものです。「学校へ行く」「仕事をする」「ピアノレッスンに通う」やることの形だけを見ると、昨日とあまり変わらない1日に感じるかもしれません。しかし、本当に同じ1日が続いているわけではありません。
【学校】以前は分からなかったことが少し分かるようになった。
【仕事】前なら戸惑っていた場面で落ち着いて動けるようになった。
【ピアノ】同じ曲を弾いていても、前より音を聴けるようになった。
変化は、大きく現れるとは限りません。
むしろ小さいからこそ、自分では気づきにくいものです。
毎日の中では退屈に思えても、振り返った時に「あの繰り返しが自分を支えてくれていた」と分かることがあります。だからこそ、今を軽く見ないことが大切なのだと思います。
今がいちばん若い時です。
そう考えると、できなかったことより、今からできることに目を向けやすくなります。
完璧に進める必要はありません。昨日と同じように見える今日の中で、少しでも前に進んでいるものを見つけられたなら、それは十分に意味のある1日です。
その時間は、今の自分をつくっていく大切な時間でもあります。同じように見える毎日の中でも、自分だけの変化はちゃんと育っています。そのことを信じて、日々を積み重ねていきたいものです。
ピアノの上達は、大きな変化ばかりを追いかけていると、どうしても「まだ伸びていない」と感じやすくなります。そんな時は、できなかったことに目を向けるよりも、昨日より少しできるようになったことに目を向けてみると、気持ちが少し整いやすくなります。
「もう少し、自分自身を信じてもいいのかもしれません」
Mission in life


