製造業の若手設計者・技術者のためのオンデマンドセミナー:ものづくりドットコム
若手社員の離職を防ぎ、組織を活性化させるためには、経営者が以下の点に注意を払い
行動を起こすことが重要です。
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(若手社員の成長の機会を与えるにはどのような方法があるだろうか?)
1.現場の管理職の現状を把握し、人事評価制度を見直す。
管理職が短期的な利益や自己保身に走らないように、在職年数に依存しない評価制度
を導入する必要があります。
また、管理職が若手育成や新しい取り組みを推進するインセンティブを与えるような
環境づくりが不可欠です。
そして経営者は、管理職が目標を達成しているかを定期的に確認する必要があります。
2.若手社員とのコミュニケーションを重視する。
経営者が直接、若手社員の意見や不満を聞く機会を設けることが重要です。
この場合、管理職を同席させず、懇親会などを行って、直接本音の意見を引き出すよう
にします。またアンケートなどを活用し、本音を引き出すことも可能です。
3.生成AIやExcelなどの新しいツールや技術を積極的に活用する。
例えば、AIとExcelを組み合わせることで、業務効率化や新しいアイデアの創出が期待
できます。若手社員は新しい技術に敏感であるため、積極的に導入を検討すべきです。
もし、管理職が新しい技術の導入を妨げる場合は、経営者が説得し、メリットを理解
させる必要があります。
そのためには、若手社員が新しい技術を積極的に学ぶ機会を設けることが重要となり
目標管理や評価制度に技術習得を組み込む、導入した技術を使いこなせるように研修
やワークショップを実施する、新しい技術を試せる環境を作るなど、経営者が率先し
て新しい技術を理解し、活用する姿勢を示すことが重要となります。
4.ベテラン社員の知識や経験を組織全体で共有し、若手社員の成長を促進する。
ベテラン社員の暗黙知を引き出し活用することも重要です。その場合、暗黙知をデジタ
ル化し、AIなどを活用して若手社員が容易にアクセスできるようにする 必要があります。
この技術はすでに実用化されています。(別途別の機会に解説します)
ベテラン社員と若手社員が協力し、共に成長できる環境を作ることが重要です。
5.経営者自身が、現場の状況を把握し、必要な変革を主導する。
現場に任せきりにせず、定期的にコミュニケーションを取り、状況を把握する 必要が
あります。必要であれば、人事評価制度や教育研修プログラムをアップデートすること
も重要です。
6.経営者は、組織全体を良くするための意思を持ち、行動に移すことが不可欠
これらの取り組みは、若手社員の離職を防ぐだけでなく、会社の価値を高めることにも
繋がります。組織全体で協力し、未来に向けて発展していくことができます。
特に、管理職の「逃げ切り」思考 が、若手社員のモチベーション低下や離職につながる
大きな要因であるため、人事評価制度の見直しと、経営者自身の現場への関与が重要
であると考えます。