製造技術者向け手順書、解説書の紹介(1):信頼性設計手法とトヨタ式DRBFMの考え方と実践手法
モチベーションマネジメントとは、言葉の通り、モチベーションをマネジ
メントすることをいう。
モチベーションとは、何かを行うときの動機づけや、やる気のことをいう。
モチベーションは日本語では「やる気、意欲、内的動機づけ」と訳される
のが一般的。
モチベーションは、人の感情なので、高くなったり低くなったりすること
があるが、生産性を高く維持し、仕事を行っていくには、モチベーション
を安定的に保ち続けることが重要となる。
その日の気分や環境によって、モチベーションが簡単に上がったり下がっ
たりしては、円滑に仕事を進めることができない。目標やゴールに向かっ
て努力を続けていくための、原動力となるものがモチベーションである。
モチベーションマネジメントを行うには、制度面と人間関係および仕事面
でのマネジメントが重要となる。
まず、制度面でのマネジメントについては、評価制度や人事異動などの人事
制度を、見直すことが大切。「成果を出したらきちんと評価される」
「昇進や昇給が期待できる」、「希望に沿う職種や職場で働ける」、といっ
た環境整備行うことが必要。
次に、人間関係でのマネジメントについては、成果を出したら、きちんと
褒めるといったマネジメントが重要。個人の裁量を認めて、できるだけ、本人
の希望が活かされるようにするといった、対策を行っていく。
仕事面においては、チームで仕事をして、お互いに励まし合える環境を作る
ことも、モチベーション維持効果が期待できる。たとえば、仕事で何か失敗
したり、うまく行かなかったりすることがあっても、励ましてくれる仲間が
いれば、また頑張ろうと思える。
一人であれこれ悩んでしまうと、いったん下がったモチベーションをなか
なか上げることができない。個人で仕事をすることが多い職場でも、仕事
以外のことで何かチームを組んで行う機会を設けると良い。
社内イベントやサークル活動、勉強会など、職場のコミュニケーションも円
滑になる。
教育の実施、仕事に対する取組みにおいて、モチベーションマネジメントは
基本となる重要な経営課題と考えられる。