「SWOT分析」[クロスSWOT]で強みを生かしてチャンスをつかむ!事業戦略の策定で利用するためのツール
製造原価高騰により、海外で部品を調達し、原価コストを下げるにはどうすれば良いですか?
原価を下げる努力は理論上は正しい動きだとは思うのですが、部品の質が悪くトラブル
が絶えず海外調達はリスクが大きく、メリットが無いと結論づけられてしまうことも
あります。
ただやはり安く仕入れることができる部品もあるのも現実で、企業の海外調達の動き
は無くなることはありません。
そこで調達担当者は先入観を排し、血眼になって、安くても高品質の部品を短納期で
調達しようと努力します。
確かに一般的に、品質や工場の管理力には日本と新興国では差があることは事実で、
しかも安い労働力に頼った工場の製品は、継続的に安定した品質を確保することは望め
ません。
つまり生産工程で不良を作らない仕組みを確立させるか、日本人スタッフを現地に派遣
して出荷前検査で不良を出荷しないようにするか、どちらを取るかと言うと、生産工程
で不良を作らない仕組みを確立している工場であり、必然的に高賃金のスタッフで管理
されていることになります。
しかし、逆に賃金水準の高さが技術,品質の優位へ,さらにコスト競争力の優位へと
繋がる面もあると考えられます。
そこで、改めて海外に調達先を求める理由を考えてみます。
①ただ低コストだけを求めて海外から調達する
②望む価格、望む品質のものをグローバルで調達する
もし②であるなら、調達担当者にとって、調達先の選定は、そのように面倒くさくて
効率の悪い仕事が待っています。優れた調達先は、探す努力をしないと見つかりません。
小規模で知名度は無いがしっかりした優れたサプライヤーを探し出すのは調達担当者
の仕事です。
多くの企業がグローバル調達に立ち向かうのは、それを持ってしても有り余るほどの
メリットがあると、前向きに考えているからなのではないでしょうか。
支払いサイトが長く、為替変動が大きい場合に赤字を避けるための対策方法は
ありますか?
1. 為替予約
為替予約は、将来の特定の日に特定の為替レートで外貨を売買することを銀行と事前に
契約する方法です。これにより、為替レートが変動しても、予約したレートで取引が可能
になります。
2. 通貨オプション
通貨オプションは、将来の特定の期間内に、あらかじめ定められたレートで外貨を売買
する権利を購入することです。市場のレートが不利な方向に動いた場合でも、オプション
契約に基づいたレートで取引を行うことができます。
3. ネット決済
輸出入の取引がある場合、外貨建ての受け取りと支払いを相殺することで、為替リスクを
低減することができます。これは、外貨建の債権と債務を同額にすることで実現されます。
4. リーズ&ラグズ
決済や入金の時期をコントロールすることで、為替リスクを減らす方法です。例えば、
為替レートが有利な時には早めに決済を行い、不利な時には決済を遅らせることができ
ます。
5. 輸出価格の再交渉
為替レートが大きく変動した場合、輸出価格の再交渉を行うことで、為替変動の影響を
軽減することが可能です。これにより、取引が赤字になるリスクを減らすことができます。
これらの対策は、為替変動によるリスクを管理し、赤字を避けるために有効です。ただし、
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、企業の状況に合わせて最適な戦略
を選択することが重要です。
また、金融専門家のアドバイスを求めることも有効な手段です。
円安の状況下で中小企業が海外からの調達品を安く、仕入れるための方策はありますか?
1. 国内の卸問屋サイトの利用
国内の卸問屋サイトを利用することで、海外のメーカーや輸入業者から仕入れた商品を取り
扱う会社を通じて、輸入商材を仕入れることが可能です。これにより、海外との直接取引の
リスクや手間を減らすことができます。
2. 海外の個人向けECサイトからの仕入れ
海外の個人向けECサイトを利用して、日本未上陸の商品を仕入れることも一つの方法です。
ただし、言語の壁や輸送費、納期の問題に注意が必要です。
3. 海外のBtoBサイトでの大量仕入れ
数量をまとめて仕入れる場合は、海外のBtoBサイトを利用して卸売価格で商品を購入する
ことができます。特に中国からの調達はコストを大幅に削減できる可能性がありますが、
在庫リスクや不良品対応などのデメリットも考慮する必要があります。
4. 長期契約による価格の固定
長期契約を結ぶことで、原材料や商品の価格を固定し、為替変動の影響を受けにくくする
ことができます。
5. ヘッジ取引の活用
為替リスクを管理するために、ヘッジ取引を行うことで、将来の為替レート変動によるコスト
増を防ぐことができます。
6.共同購入の検討
他の中小企業と共同で仕入れを行うことで、大量購入による割引や交渉力の向上を図ること
ができます。
これらの方法を組み合わせることで、より効果的にコストを抑えることが可能です。ただし、
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、企業の状況に合わせて最適な戦略を
選択することが重要です。具体的なサイトやサービスについては、専門家のアドバイスを
求めるか、詳細な市場調査を行うことをお勧めします。
ヘッジ取引とは何か?
ヘッジ取引とは、将来の価格変動リスクに備えて、事前に反対のポジションを組むことで
リスクを回避しようとする取引のことです。具体的には、2種類のヘッジ取引があります。
売りヘッジ: 保有している資産(例えば株式)の価値が下がるリスクに対して、先物市場
でその資産を売ることにより、価値の下落による損失をカバーします。
買いヘッジ: 将来資産(例えば株式)の価格が上がることによる収益機会を逃すリスクに
対して、先物市場でその資産を買うことにより、価格上昇による利益を確保します。
ヘッジ取引は、特に為替変動が大きい場合や市場が不透明な時に、価格変動リスクから保護
するために有効な手段です。企業が外貨で取引を行う際にも、為替ヘッジ取引を利用して
為替差損を避けることができます。
また、ヘッジ取引は裁定取引やスペキュレーション取引とは異なり、主にリスク管理のため
に行われます。
裁定取引は価格の歪みを利用して利益を得る方法であり、スペキュレーション取引は投機
目的で行われることが多いです。
ヘッジ取引の具体的な方法や、それを活用する際の注意点については、金融専門家のアドバ
イスを求めるか、詳細な市場調査を行うことをお勧めします。ヘッジ取引は複雑な場合が
多く、正しい知識と経験が必要です。