Mybestpro Members

古川仁章プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

「伝えたつもり」を卒業する。町工場の社長が方針説明会で一番伝えたかったこと

古川仁章

古川仁章

テーマ:ものづくりへの情熱

パイプが繋ぐご縁を大切に。新卒入社してから株式会社MATSUMURAの4代目社長を務めています古川です。

10月5日、当社では第22期の方針説明会を開き、これから1年間の会社の方向性を全社員にお話ししました。
品質、環境、健康経営、営業と話すことはたくさんありましたが、今期とくに力を込めたのは「伝え方」です。

納期遅れの原因は、技術より「連絡」だった


21期を振り返ると、納期が遅れた原因の多くは、技術的な問題ではなく連絡の不備でした。
「言ったつもり」「伝わっているはず」というすれ違いです。ものづくりの会社は、一つの製品が複数の人や工程を渡って完成します。
だから伝わらなかった一言が、あとの工程で大きな遅れになります。

そこで22期は、「伝えたつもり」を卒業するというテーマを掲げました。

「誰かがやる」は「誰もやらない」になりがち


全員に意識してほしいのは、とてもシンプルなことです。
いつまでに、だれが、何をやるのかを、はっきり言葉にすることです。

たとえば「あとでやっておきます」という言い方は、いつ、だれが、が曖昧です。
これを「Aさんが、金曜の17時までに、見積書を出します」と言い換えるだけで、動きが変わります。

あわせて、なぜやるのか(目的)、どうやるのか(やり方・数量・基準)も伝えます。
理由がわかれば、指示を待たずに自分で考えて動けるからです。

言いっぱなしで終わらせない


もう一つ大切なのは、相手に伝わったかを確認するところまでが「報・連・相」だということです。
そして、やって終わりにせず、振り返って次の計画につなげるPDCAを回します。

当社では、会議や打ち合わせの最後に「何を・だれが・いつまでに・振り返る日はいつか」の4つを声に出して確認することにしました。
振り返りの日を最初に決めておくのがコツです。
「次の計画」が決まって、はじめて1周が終わります。

小さな会社ほど、伝え方が武器になる


人手が限られる中小企業にとって、一人ひとりの動きがそのまま会社の力になります。
設備や技術への投資と同じくらい、「伝わる仕組み」への投資は大切だと感じています。

もちろん、一度話しただけで変わるわけではありません。
これから1年、現場で繰り返し声をかけながら、定着させていきます。

MATSUMURAは今期、県外の展示会にも多く出展し、新しいご縁を広げていきます。
その勢いを支えるのは、社内でしっかり「伝わる」ことだと考えています。

これからも、パイプが繋ぐご縁を大切にしてまいります。


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

古川仁章
専門家

古川仁章(パイプ加工業)

株式会社MATSUMURA

自動車や建設機械、農機等に欠かせない金属パイプの加工に特化。切断、面取り、パイプと金具の多点・大量ろう付け「炉中ろう付け」などに対応し、水素炉によるステンレスのろう付け生産も可能。

古川仁章プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

金属パイプ加工をワンストップで引き受けるプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ群馬
  3. 群馬のビジネス
  4. 群馬のビジネスその他
  5. 古川仁章
  6. コラム一覧
  7. 「伝えたつもり」を卒業する。町工場の社長が方針説明会で一番伝えたかったこと

古川仁章プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼