「電気は"つくる"ものだと、子どもたちに伝えたくて ― ものづくり企業が挑んだ体験型ブースの舞台裏」
パイプが繋ぐご縁を大切に。新卒入社してから株式会社MATSUMURAの4代目社長を務めています古川です。
2026年9月19日(土)、オープンハウスアリーナ太田で開催された「こどもシゴト博2026 in 両毛」に、当社は初めて出展しました。
パイプ加工を手がける町工場が、なぜ子供向けのお仕事体験イベントに参加したのか。
今回は、その理由と当日の様子をお伝えします。
■ 「まず楽しんでもらう」ことから始めたい
出展にあたって私たちが胸に置いていたのは、未就学児のうちから仕事について学び、まず楽しんでもらいたいという思いです。
ものづくりの現場は、大人でも少し遠い世界に感じられるものです。
だからこそ、最初の入り口は難しい説明ではなく、「やってみたら面白かった」という体験であってほしいと考えました。
■ 手回し発電機で動く、からくり装置
用意したのは、手回し発電機を使った体験装置です。
当社は以前、小型の風力発電機を自社で設計・製造・販売していました。
その経験を活かし、発電機部分を使って製作しました。
仕組みは次のとおりです。
1.ハンドルを回して発電する
2.ボールコンベアが動き、ボールがレールを転がる
3.ボールがスイッチに触れると送風機が起動し、発泡スチロールの球が浮く
4.次のボールでLEDパネルが点灯する
5.最後のボールでシャボン玉発生装置が作動し、シャボン玉が舞う
ギミックが動くたびに、ハンドルは少しずつ重くなります。
電気をつくるにはそれだけの力が要る、ということを、大人にも体感してもらいたかったのです。
■ 技術と事務、チーム一体で作り上げた
この装置は、技術部門が短い期間と限られた時間の中で製作しました。
課題は残りましたが、なんとか形にしてくれました。
裏方として支えてくれたのは業務部です。
2100×2100サイズの大きな垂れ幕を2枚、そして発電機のハンドルやLEDライトに貼るキャラクターも制作してくれました。
小さなお子さんも平等に遊べるようにと、踏み台まで手作りです。
装置の動きやレイアウトを現場で確認し、寸法を測って作ったものも数多くあります。
3現主義(現地・現物・現実)、ものづくりの愉しさ、プライド、そして「ものづくりは人づくり」。
この合言葉のもと、技術と業務が一体となって取り組みました。
■ ハプニングの先に見えたもの
実は、開始早々に装置が故障してしまいました。
そこからは人海戦術です。メンバー総出で対応しました。
それでも、忘れられない光景があります。
親御さんが手を貸そうとすると、小さな子が「自分でやる!」と断り、懸命にハンドルを回す姿です。
何度もその場面に出会い、そのたびに胸が熱くなりました。
■ 急遽の「竹あかり」が会場を彩った
急遽、金竹連さんから竹あかりをお借りして展示しました。
LED照明は、私がキャンプで使っているものを持参しました。
竹あかりの製作には当社も携わっており、会場でも好評でした。
垂れ幕と竹あかりの間に立ち、記念撮影をする子供たちの姿は、本当に嬉しいものでした。
■ 後日届いた写真に思うこと
先日、運営の方が撮影してくださった写真が届きました。
当日の私は撮影する側で、自分が写っている写真は多くありません。
ですので、とても有難いことでした。



けれども、何よりも心に残ったのは、子供たちの表情と、それを見守る親御さんの笑顔です。
写真の中にある「楽しい」という空気が、あの日の出展が間違いではなかったと教えてくれました。
■ これからも、ものづくりの愉しさを伝えていく
当日は課題も残り、反省会も行いました。
実は、持参する予定だったもう一つの装置は、前日の試運転で不具合が見つかり、お披露目できませんでした。
技術メンバーはすでに、次に向けて気合が入っています。
子供たちが「ものづくりって面白い」と感じてくれること。
それが、地域のものづくりの未来につながると信じています。
素晴らしい体験の場をいただいた運営の皆様、ご来場くださった皆様に、心より感謝申し上げます。
パイプ加工のことはもちろん、ものづくりやイベントのこともお気軽にご相談ください。
※今回使用した写真は全て先日運営さんよりいただいた写真です。


