私がアンガーマネジメントに魅力を感じる理由
「アンガーマネジメントって、聞いたことがありますか?」
これは私が研修や講座をスタートするときに必ず聞く質問です。
すると多くても4割、少ない時は誰もご存じないことも多くてがっかりする反面
伝え甲斐やアンガーマネジメントの伸びしろを感じる瞬間でもあります。(笑)
アンガーマネジメントとは
アンガーは英語で「怒り」、マネジメントは「管理」といった意味があり
アンガーマネジメントを直訳すると「怒りの管理」になります。
怒りを感じたまま誰かにぶつけたり、溜め込むのではなく
怒りと上手に付き合って怒りで後悔しなくなることを目的とした心理トレーニング。
それがアンガーマネジメントです。
トレーニングなので研修やセミナーで教えてもらえばできる!
というものではなく、日々意識して継続することが大切。
例えるなら自転車やスポーツ、楽器の扱いを習得することに近い感じです。
アンガーマネジメントをする目的
皆さんも幼い頃に自転車の練習をされたのではないでしょうか?
その理由は「乗れるようになって遠くへ行きたい」や
「みんな乗れるから」など何かしら目的がありましたよね。
スポーツなら「上手くなって強くなりたい」
楽器なら「みんなとセッションしたい」
など行動には目的があります。
では、アンガーマネジメントはどうでしょう?
例えば、
・怒り過ぎて悪くなった人間関係を改善したい
・自分のイライラに振り回されるのが嫌になった
・怒りで人を傷つけそうで何とかしたい
・怒っている人が怖い
・嫌だと言えない自分を変えたい
・子どもに怒り過ぎるのをやめたい
・パワハラしそうで何とかしたい
・上手な怒り方(叱り方)ができるようになりたい
・怒っている人を何とかしたい
など様々な動機で講座をご受講されます。
アンガーマネジメントで得られるメリット
アンガーマネジメントは日々継続する心理トレーニング。
最初は上手く出来なくて失敗することもありますが、
トラー&エラーを繰り返しながら習慣化していきます。
習慣になればもうこっちのもの!ですね。
アンガーマネジメントができるようになると
余計なことで腹を立てることがなくなり、
ストレスが減り穏やかな気持ちで過ごせるようになります。
自分の感情との付き合い方がうまくなることで
気持ちに余裕ができて少々のことは気にならなくなります。
自分と意見や考え方、価値観の違う人に対してもイライラせずに
「この人はそういう考えなのだな」と受け止めることが出来るようになり、
また、どうしても受け入れられないことがあった時も感情的に怒らず、
上手に叱れる(指導できる)コミュニケーション力も身に付けられます。
いつも穏やかで、でも芯のある人。
良くないことは叱ってくれるけど、
人や機嫌によって感情的に怒ったりしない人。
こういう人は信頼されますし、
叱られた時も素直に受け止めやすいですよね。
そう、怒りに振り回されることのない
今よりも器の大きな人になれます。
以前研修をさせていただいた企業の方が
こんな風におっしゃってくださいました。
「アンガーマネジメントは自身の生活を守り豊かにするもの」
まさにそうだと思います。
そしてそれだけではなく、自分が変わることで
自分の周囲の人も同じように変化していきます。
怒りの負の連鎖から、プラスの連鎖へ。
アンガーマネジメントできることでメリットはあっても
デメリットはありません。
アンガーマネジメントできるために必要なこと
そんなメリットのあるアンガーマネジメントができるために必要なのは
ガマンや忍耐ではありません。
アンガーマネジメントできるようになるために必要なのは
・怒りを理解していること
・怒りに対処できること
・怒りの体質改善
この3つ+継続する力。
アンガーマネジメントは技術でありスキルです。
具体的なテクニックがあり
日々意識して継続することでできるようになるものです。
やらない理由はありませんよね?(笑)
アンガーマネジメントのその先
数あるメンタルヘルスの手法やメソッドの中で
私がアンガーマネジメントをお伝えしたい理由があります。
怒りは感情の中でも扱いが難しいと言われています。
そして怒りは悲しみや不安、焦り、くやしさ、後悔など
マイナスな感情を併せ持っています。
アンガーマネジメントできることは怒りのみならず
そうした感情との付き合い方も上手くなることに繋がってきます。
そしてまた、怒りと上手に付き合うことは
自分と違う価値観を受け止めて尊重する
アサーティブな考え方や行動に繋がっていきます。
自分も、周囲も大切にする。
その上でどうするかを共に生み出していくこと。
多様性が求められる世の中で
アンガーマネジメントできることは自分も周囲も尊重した
社会の実現に繋がってくるものと考えてお伝えしています。