今を生きる

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 目的や目標をもって生きている人をみると、生きる力がみなぎっています。
 そして、見ているだけで、自分の中に力が湧き上がるのを感じます。

オリンピックやパラリンピックなどで活躍する人だけでなく、身近なところにもそのような人に出会うことがあります。

 願いを叶えるために、今何をすべきかがはっきりしているため、その姿勢がエネルギーとなって伝わってくるのだろうと思います。

 逆に、不安や葛藤を抱えている人を見ると、その不安や葛藤に焦点が当たり、動くことができず、時間が止まっている感じさえします。
 
 そんな姿からエネルギーを感じることはなく、むしろ、エネルギーを吸い取られるような気持ちにさえなります。

 「大丈夫だろうか。」
 「何か手助けできることはないだろうか。」
と、気になってしまい、その人の不安や葛藤と向き合う時間となり、本来しなければならない時間を奪われる事になる事もあります。

 時間だけでなく、不安や葛藤に焦点が当たるため、思考も振り回される事になりかねられません。(身近であればある程その影響が大きくなります。)

 これがエネルギーを吸い取られると感じる要因になります。

 自分のしたい事ができないとの思いが強ければ強いほど、吸い取られる感じが強くなります。

 ただ、この裏には、目的や目標をもって生きている人は、自分の成長を支援する人で、不安や葛藤を抱える人は、自分の成長を阻害する人だと考えている自分がある気がします。
 
 しかし、実際には、不安や葛藤を抱える人から学ぶ事があります。自分では、気づかなかった新たな視点を発見したり、自分自身と重ねて自分を見つめ直したりすることがあり、決して役に立たないわけではありません。

 前に進むだけでなく、今を見つめる事も前に進むためには必要なことです。

 前に進んでいても、不安や葛藤は必ず現れます。その不安や葛藤が現れた時に、慌てふためくのではなく、不安や葛藤を抱える人と向き合う時間を、冷静に対応するための学びの時間と考えれば、その時に役立ちます。

 つまり、前に進めなくても、今を見つめることは、決して前に進むために役に立たないわけではありません。

 その意味から考えると、今、目の前に現れている人が、どんな人であっても、必ず役に立つことがわかります。


 今を生きるためには、目の前に現れている事をいかに自分に役立てることができるか、自分の生き方にかかっているように思います。

 何事も自分次第です。
 

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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