「場の外」にいる?
目的や目標をもって生きている人をみると、生きる力がみなぎっています。
そして、見ているだけで、自分の中に力が湧き上がるのを感じます。
オリンピックやパラリンピックなどで活躍する人だけでなく、身近なところにもそのような人に出会うことがあります。
願いを叶えるために、今何をすべきかがはっきりしているため、その姿勢がエネルギーとなって伝わってくるのだろうと思います。
逆に、不安や葛藤を抱えている人を見ると、その不安や葛藤に焦点が当たり、動くことができず、時間が止まっている感じさえします。
そんな姿からエネルギーを感じることはなく、むしろ、エネルギーを吸い取られるような気持ちにさえなります。
「大丈夫だろうか。」
「何か手助けできることはないだろうか。」
と、気になってしまい、その人の不安や葛藤と向き合う時間となり、本来しなければならない時間を奪われる事になる事もあります。
時間だけでなく、不安や葛藤に焦点が当たるため、思考も振り回される事になりかねられません。(身近であればある程その影響が大きくなります。)
これがエネルギーを吸い取られると感じる要因になります。
自分のしたい事ができないとの思いが強ければ強いほど、吸い取られる感じが強くなります。
ただ、この裏には、目的や目標をもって生きている人は、自分の成長を支援する人で、不安や葛藤を抱える人は、自分の成長を阻害する人だと考えている自分がある気がします。
しかし、実際には、不安や葛藤を抱える人から学ぶ事があります。自分では、気づかなかった新たな視点を発見したり、自分自身と重ねて自分を見つめ直したりすることがあり、決して役に立たないわけではありません。
前に進むだけでなく、今を見つめる事も前に進むためには必要なことです。
前に進んでいても、不安や葛藤は必ず現れます。その不安や葛藤が現れた時に、慌てふためくのではなく、不安や葛藤を抱える人と向き合う時間を、冷静に対応するための学びの時間と考えれば、その時に役立ちます。
つまり、前に進めなくても、今を見つめることは、決して前に進むために役に立たないわけではありません。
その意味から考えると、今、目の前に現れている人が、どんな人であっても、必ず役に立つことがわかります。
今を生きるためには、目の前に現れている事をいかに自分に役立てることができるか、自分の生き方にかかっているように思います。
何事も自分次第です。