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コラム

支えて合う事

2023年9月23日

テーマ:生き方

コラムカテゴリ:くらし

 地域コミュニティには、自治会をはじめ、老人会や子ども会、地域づくり団体など様々な団体があります。

 私の地域でも、少子高齢化や働く世代の広がりにより、未加入者や脱会者の増加が目立ち始めています。

 この流れを引き止めるために、さまざまな取り組みがなされています。

しかし、

・生活に追われてそれどころではないと考える人
・役に立たないから、不要だと考える人
・入らなくても困らないと考える人

と考えている人にとっては、その取り組みの効果は、なかなか期待できません。

 特に退会される方の中には、団体の問題というよりも、自分自身が役に立たないと考えて退会される高齢者がいます。

 これはとても悲しい事です。

 これまで、団体に属しながら活躍していたにも関わらず、団体にいる事で団体に迷惑をかけることになると、自ら身を引いていかれるのです。

 役に立たない自分・・・・自身の存在を否定すること程辛いことはありません。

 高齢者になれば、できない事が増えていく事は当たり前です。

それを受け止める受け皿が用意されていなければ、去るしか方法ないと考えるのも当然かもしれません。


 また、子育てに役立つと思いながらも、時間の制約があり、なかなか会の中では動けないと考え、入会されない働く親さんがいます。
 それぞれの思いで子育てに励む親さんと接する事で、子育ての悩みが緩和されたり、子育ての方法の改善につながったり、子育てに役立つよい機会を失っています。そして、自分と我が子の狭い世界で子育てを強いられています。
 このような現実と向き合っているために、子育てに必要な広い視野や柔軟性を失い、子育てに悩む親さんが増えているのも当然かもしれません。

 これもまた悲しい事です。

 この悲しい現実を変えるには、やはり、地域での支え合いが重要になります。

 人の役に立ちたい・・・この気持ちは、誰の心にもあります。

 この気持ちを上手く引き出せないでいるために、現実に流される人を増やしているように思います。

 団体の活動をこの視点から見直し、誰もが悲しい思いにならず、支え合い、助け合える団体にする事が、とても重要ではないかと思いました。

 この悲しい現実を他人事にせず、自分事にして、問題解決に当たりたいと思います。

 私に、何ができるのだろうかと考える日々が続いています。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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