3人のレンガ職人の逸話
自分の思い通りに事が進む時には、心も軽く、意欲に満ち溢れているのを感じます。
思い通りにいかない事があると、急にブレーキがかかったように心が、重くなり、意欲も落ちてきます。
この事はきっと誰でも経験する事だろうと思います。
思い通りに行かせてくれない状況があると、その状況が悪いと考えがちですが、その状況に対応できるだけの力をもっていない自分だから思い通りにならないと考えると、見方が違ってきます。
もしかすると、柔軟性や応用力が、備わっていれば、思い通りにいかない状況を乗り越えられるかもしれません。
状況を問題にしていると、自分自身を変化させる事ができないため、乗り越えにくくなりますが、自分の問題と捉えると、状況そのものが変わらなくても、その状況の中で、思い通りに活躍する事ができる増えてくると思います。
柔軟性や応用力を身につける事は、優柔不断になる事とは異なります。
一本筋が通っていると感じる時、柔軟性や応用力を発揮していることになりますが、その筋が見えないと、優柔不断に見えてきます。
柳のように、強い風にも耐え、大きく揺れても、必ず元に戻ってこれば、びくともしない強い意志を感じます。
強風となるのは、外からの刺激になります。
刺激に反応するのは、これまで身につけた自分の体験経験に基づいて作られた考えや価値観に当たります。
この反応の源は、言い換えると過去に築かれ、強化されて今に至っている過去の自分と考える事ができます。
そのため、意識的というよりも無意識的な反応をしているのです。
過去の自分に縛られているから、その反応を受け入れるため、
「思い通りにいかない。」
と判断することになります。
もし、今の状況に通用するように柔軟性や応用力を発揮できれば、
「通用する。」
となります。
過去の自分ではなく、今を生きるために今の自分を生かすためには、柔軟性や応用力は必ず必要になります。
このように考えてみると、上手くいかないこそ、「今の自分に必要なものは何か?」を探るよい機会にもなります。