身につかない習慣

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 続けるとよい習慣(運動、早寝早起き、間食、ダイエット、整理整頓、読書など)とわかっていても、なかなか身につけられない事を経験したことのある人は多いと思います。

 習慣化できない理由は、いろいろありますが、これらのよい習慣を身につけさせないための力が働いていると考えた方がよいかもしれません。

 よい習慣が身についた時のイメージが浮かばないとやる気も湧きません。
「今のままでよい。」と思っている自分が、イメージを作る邪魔をし、変化を嫌い、抵抗しています。

今まで身につけた習慣を壊される事を恐れているのかもしれません。

 今の方が楽だ。
 今のままでも支障を来たすことはない。
 無理することはない。

 いわゆる保守的な自分が、自分の中にいるという事です。脳はそもそも変化を嫌います。同じ事を繰り返す事で、安定を求めています。
 それに逆らうのですから、かなりの抵抗を乗り越えなければ、新しい習慣は、身につかないと考えた方がよいかもしれません。


新しい習慣を身につける事は、古い習慣を壊す事になります。
 これまで支えてきた古い習慣を壊すほど大事な事なのかと問われても、やはり新しい習慣が必要だと言い切る強い意思があれば、壊す努力をします。
 しかし、そこまでしなくてもという気持ちがあれば、壊したくないという気持ちが強く働きます。
 意思の強さが影響することは確かですが、それほど意思の強い人ばかりではありません。

 それでは、どうすれば、良いのでしょう。

習慣化には、「インパクト」か「繰り返し」が必要です。

ーインパクトー
 出来事から強い衝撃を受け、変えざるを得ない状況が作り出される。
 例えば、
 ・病気になりせざるを得ない状況になる。
 ・強烈な刺激(叱られる、恥をかく、辛い思いをする、大切なものを失う、強い恐怖を味わうなど)のある体験をする。
 
ー繰り返しー
 ・何度も同じことを繰り返し行う。(行動の繰り返し)
 ・何度も同じパターンで考える。(思考の繰り返し)

インパクトの場合は、強制的に切り替わるのでスムーズに変化します。
 ・高い所から落ちて、高所恐怖症になる。
 ・犬に噛まれて、犬恐怖症になる。
 ・遅刻を責められて、時間厳守になる。
 ・大きなミスを指摘され、完璧主義になる。  など

それに比べ、繰り返しは、意思の強さに影響を受けます。
意思が弱くても、

・励まし合う
・お互いを認め合う
・弱音を共有する。 など

 互いに支え合う仲間がいれば、何とか繰り返す事ができます。

 仲間のためにも頑張ろうとする気持ちが、何とか「繰り返し」を支えてくれます。

 また、日常生活に葛藤が多いと、新しい習慣に意識が向きづらくなります。葛藤に意識が向き、新しい習慣どころではなくなります。
 ストレスを抱えないのが一番ですが、今の時代、それは無理です。
できる限り早くストレスを解消するように心がけるしかありません。

 これにも技が必要ですが、とりあえず、支え合う仲間を作る事が一番だと思います。
 

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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