構造的に考える

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 中学校で授業を参観する機会を得ました。
人権に関わる授業を全校一斉に行っていました。学級毎に取り組みのテーマを決める授業でした。
 個々の思いを生かしながら、学級で一つにまとめていく作業になります。

1「友達が嫌がることを言わない。」
2「友達に優しく接する。」
3「仲間のよいところを見つける」
4「仲間を大切にする」
5「安心できる雰囲気を作る」  など
様々な考えが出されました。

どの学級もこれらをまとめる話し合いをされていました。

この時、
「構造的に考える事ができたらいいのになあ。」
と、思いました。

ここで役立つのが、人間の意識レベルを整理した「ニューロロジカルレベル」です。
 (環境レベル→行動レベル→能力レベル→信念価値観レベル→自己認識レベル→スピリチュアルレベル)

 テーマは、ビジョンやミッションにつながるものです。
(意識レベルで考えるとスピリチュアルレベルになります。)

ビジョンやミッションがどのような構造で作られているのかをわかった上ならば整理しやすくなります。

例えば、

◯5「安心できる雰囲気を作る」ためには、どんな行動をすればよいのか?
と質問すれば、環境レベルを行動レベルに引き上げる事ができます。

そして、

1「友達が嫌がることを言わない。」
2「友達に優しく接する。」 などの行動が必要

◯その行動を取るためには、どんな力が必要なのか?
を質問すれば、行動レベルから、能力レベルに引き上げる事ができます。

そして、

3「仲間のよいところを見つける」力と考える事が必要

◯その能力を身につけるためには、どんな見方考え方が必要なのだろう?
と質問すれば、能力レベルから、能力レベルから信念価値観レベルに引き上げる事ができます。


そして、

 4「仲間を大切にする」

◯そんな見方考え方ができる人は、どんな人なのだろう?
と質問すれば、信念価値観レベルから自己認識レベルに引き上げる事ができます。

きっと
 「思いやりのある人」「誠実な人」「責任感のある人」「自分に厳しい人」など

◯そんな人は、何を目指すのだろう?
と質問すれば、自己認識レベルからスピリチュアルレベルに引き上げる事ができます。

 ここで学級のテーマが出来上がります。

この5つの質問をし、テーマを作り上げた上で、
それで、このテーマに沿って、
「このテーマを実現するためには、どんな自分になりたいのか?」
「その自分はどんな見方考え方をしたいのか?」
「その見方考え方をするには、どんな力を身につけたいのか?」
「その力をつけるには、どんな行動をしたいのか?」
「その行動を取るためには、どんな環境を作るのか(何を用意するのか)?」

と自問自答すると、1年間の見通しを持ち、自分を磨きながら、仲間に働きかけられる素敵な学級ができるのではないかと思いました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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