感情をコントロールすること

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 よく「感情のコントロール」と言う言葉をつかいますが、具体的にどのようにする事が感情をコントロールする事なのか知っているようで知らないのが私たちです。

 例えば、「悲しみ」があるとします。これをコントロールするということは、
 「悲しみ」を和らげる
 「悲しみ」を別の感情に変える
 「悲しみ」を別の姿に変える
 「悲しみ」を味わい尽くす
などが考えられます。

どれも自分の意思を働かせる事になります。

コントロールするためには、自分と感情を切り離す事がポイントになります。自分にくっついていれば変えることはできません。

 辛いことでも楽しいことでも、どんな感情であっても、自分と切り離さなければなりません。

 そのために利用するのがイメージです。私たち人間が持ち合わせている脳の働きを利用します。

脳は現実とイメージを区別できないためにこれを利用します。
 (例 梅干しを想像すると、自然と唾が出てくる。
   明日の遠足をイメージすると、ワクワク嬉しくなる。
   病気が悪化すると想像しただけで、気分が悪くなる。 など)

 私たちは、感情が湧き上がった自分をイメージする事ができます。
そして、イメージした自分を椅子に座らせる事ができます。
そして、そのイメージした自分を観察する事ができます。

 このようにイメージと現実の自分と分ける事で、コントロールしやすくなります。

また、感情が湧き上がった時に身体の特定な部位が熱くなったり、押される感覚があったり、何となく他の部位と異なる状態を感じるところがあります。その部位を物のように扱い、形や色、大きさ、温度などをイメージすると物(パートと名付けます)に置き換えることができ、自分と切り離す事ができます。するとこれもコントロールしやすくなります。


このように現実の自分と切り離した自分やパートと対峙する事で、感情をコントロールする事ができます。

 初めに、感情が現れた自分やパートを観察します。

 次に、その自分やパートとの距離を変えます。これだけでも感じかが変わります。

 その後、その自分やパートと会話し、見方をつかんだり、見方を変えたりすると感じ方が変わります。

 また、その自分やパートから学ぶことがないか探ることもできます。
 すると新た見方ができ、その自分やパートが愛おしくなることもあります。

 このように感情をコントロールする事は、初めに述べたコントロールだけでなく、自分自身を見つめ直す機会になります。

 決して、自由自在に操ることではありません。

自分自身を理解することで、感情をコントロールしやすくします。

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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