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コラム

愛があれば

2024年3月31日

テーマ:生き方

コラムカテゴリ:くらし

 考えが異なり、なかなか前に進まないと思う事が、たくさんあります。
 子育ての問題でも、夫婦の問題でも、仕事上の問題でも、人間関係に関わる問題は、全て同じ問題を抱えているように思います。

 思春期を迎えたお子さんを抱えた親さんの困り事で、よく聞くのですが、
「反発して、言う事を聞いてくれない。」
「何か言うとすぐに起こり出す。」
などと、思うようにならずどうしてよいのかわからず、困っている方がいます。
 反発されると、敵になったように映ります。夫婦喧嘩も同じですが、敵になるとつい攻撃がひどくなり、思わぬ方向に進んでしまいます。血を分けた子どもだから余程のことがなければ、離れる事はありませんが、夫婦であれば、離婚にまで発展する事があります。
 攻撃をし始めると、どうしても感情が高ぶり、次第に視野が狭くなり、誤った判断をしかねません。
 
 敵になると感じるのはあくまでも表面的な事です。

 反発は、無視とは違います。

つながりがあるから、反発するのです。
 わかって欲しい、支えて欲しい、認めて欲しいなどと相手に求めているものがあります。
 お互いを理解し、関係を深め合うよい機会にに恵まれたにも関わらず、「敵」だと思い込み、攻撃し合うように行動してしまいます。
敵だと決めた瞬間にそれに合った感情が動き出すからです。

この誤った思い込みが、関係を悪くしてしまいます。
 
 職場でも同様です。意見が異なる人を敵だと思うとそれに合った感情が湧き上がってきます。意見の対立が人間関係の悪化につながる事があります。

 もし、対立が生まれた時、互いを理解する絶好の機会と捉えることができれば、別の感情が湧き上がってきます。

 ここに「愛」があるように思います。

 冷静に考えを受け取り、冷静な判断をし、よりよい方向を作り出す事ができます。
 自分の考えも、人の考えも冷静に受け取り、対等な意見として捉えているからだと思います。

 それが、子どもへの愛、夫婦愛、職場愛のように見えてきます。

 自分自身を深く見つめていくと、敵を作り出したのは、自分の考えに固執していることに気づくかもしれません。

 なぜ、自分の考えに固執するのか、
 それが、自分にとってどんな意味があるのか、
 

自分を見つめる事にもなります。

 まさに自己愛です

 表面的な違いではなく、深いところに何があるのかを探る事が、人間関係を壊さず、よりよい関係を築いていく道ではないかと思います。

 それができる「愛」を育む事は、他人ではありません。自分自身しかありません。

 自分を磨くしかないように思います。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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