身体と外界
相談活動の中では、悩みを抱え、苦しい中でも耐え続けている方と接する事になりますが、どの方も自分の人生から逃げる事なく、誠実に向き合っている事に感銘を受けます。
葛藤を抱える事自体、自分の中にいる前向きな自分とそうでない自分がぶつかり合っている事になります。
そのぶつかり合いの解決の糸口が見えないために苦しんでいるのですが、糸口を探そうとする自分がいて逃げていません。
エゴまみれの様々な自分が顔を出し、足を引っ張ったり、応援したりしています。
自分の中にいる様々な自分を総動員して、問題解決に向かっています。
ただ、自分を見つめれば見つめるほど、視野が狭くなっていきます。
視野が狭くなると、正しい判断ができなくなります。これは、感情的になっている時に正しい判断ができなくなる事に似ています。
冷静になると様々な考えを受け入れる事ができますが、感情的になっている時には、それができません。
視野が狭くなると、限られた事にしか対応できず、応用ができにくくなります。視野が広くなるとより広い事に対応しようとするため、応用がしやすくなります。
その意味から考えると、視野を広げる仕事が私の役割のように感じています。
1 自分の立場から離れること
2 場を広げること
3 時間を広げること
4 レベルを上げること
この4つの視点から、視野を広げる事ができれば、かなり自由に発想する事ができ、葛藤を和らげる事ができます。
自力で取り組むためには、感情のコントロールがしやすい時間や場所を選ぶことから始めることになります。
例えば、
朝の静かな時間、自分1人になれる場所がよいと思います。
ある程度の広さがあるとより扱いやすくなります。
1 を広げるためには、
自分のいる場所から離れて自分を眺める事になります。椅子にすわっていれば、椅子に座っている自分と椅子から離れて椅子に座っている自分を眺めている自分を作ります。
実際には自分は1人ですので、イメージを使います。(椅子に座っているイメージの自分と、それを眺めている生の自分)
2を広げるには、
これもイメージを使います。
広げたい場をいくつか用意して、今いる場所の中にいくつかポイントを設け、それぞれのポイントに立てば、広げたい場の1つにアクセスしたイメージを広げます。それぞれのポイントに立つと、それぞれ違う場のイメージが広がるようにします。ポイントを移動したり、ポイントの外から、ポイントを移動している自分を眺めたりします。
3を広げるには、
これもイメージですが、床に過去現在未来の時間軸を描きます。場の広さにもよりますが、2m程の線の上に、中心を現在とし、過去と未来を配置します。その線の上を、現在から過去、現在から未来などと歩いたり、その歩いている自分をイメージし、線の外から自分を見つめたりします。
4を広げるためには、
これには、ニューロロジカルレベルを利用します。(※ニューロロジカルレベルは、NLP心理学で利用する意識レベルのモデルです。)
1 環境レベル
2 行動レベル
3 能力レベル
4 信念価値観レベル
5 アイデンティティレベル(自己認識レベル)
6 スピリチュアルレベル
これも床にそれぞれのレベルのポイントを決め、その上に立つとそのレベルを意識できるようにします。ポイントを移動したり、移動しているイメージの自分を眺めたりします。
見方が変わると感情も変わります。これらを自由に扱えると、かなり柔軟に対応できるようになります。