無意識を操る
国会では、野党による自民党の政治資金問題の追求で盛り上がっています。
この問題は、政治家ではなく、神戸学院大教授の上脇博之(かみわき ひろし)さんが、自民党の5派閥によるパーティー収入の過少申告を刑事告発して初めて注目を浴びたようです。
一国民の努力により明らかになった事を考えると、長年政治とカネの問題を抱えながらもこれまで、大きく取り上げてこなかった野党にも問題があると思います。自民党を追及する前に放置してきた野党自身も責任を感じてほしいと思います。
日本の政治が、物事の本質を見失い、長期的な視野に立つ事なく、目の前の出来事に振り回されているように見えて仕方がありません。
国会での審議は、限られた時間の中で行われるもので、何に時間を費やすかは、とても重要だと思います。
国民の生活を第一に考えるのであれば、もっと時間を割くべき事が別にあるように思います。
考えが違っても、国民の代表として任せている以上、国民目線で、効率的に進めてほしいものです。
ただし、今回の問題が、一国民の告発によって見つかった事を考えると、政治家の問題というより、政治に関心をもたない国民が増えた事が、国会議員の驕りを生み、政治を停滞させているように思います。
国民一人ひとりが、もっと政治に関心をもたない限り、同じような問題が、今後も起きてくるように思います。
私たちは、
見て見ぬ振りをしていたかもしれません。
任せっきりにして見放していたかもしれません。
知らないために巻き込まれていたのかもしれません。
目の前の事に振り回されて、本質を見失っていたのかもしれません。
戦後、日本人が愛国心を失ったと言われます。愛国心を戦争と結びつけ、避けるようになっているように思います。
家族への愛が、地域に広がり、それが国に広がり、それが世界に広がり、人類愛に広がっていくのは自然の姿だと思います。
そして、今は人類愛を広げ、生き物全てを含む地球愛まで広がりを求められているように思います。
持続可能な世界を作り出すために今こそ愛が必要だと思います。
言いかえれば、国への私たちの愛が薄れた事が、この政治資金問題を生み出しているようにも思います。
人とのつながりを避けて過ごしたコロナ禍で、私たちが失った愛を取り戻す事チャンスが訪れたと思います。
このように考えると、能登半島地震は、ある意味、私たちの愛が試される機会にもなっているように思います。
まずは、自分にできるところから、愛を注いでいきたいと思います。