挨拶で活気を取り戻す
現代人は、自己肯定感が低いので、自己肯定感を高める事が大事だとよく言われます。
もっともな事ですが、元々誰にでも、自己肯定感も、自己否定感もあり、この両者をうまく使いこなせないだけで、自己肯定感が低いと考えない方がよいかと思います。
例えば、続けたいと思っていても、ふと、「少しぐらいサボってもいいかな。」と弱音を吐く事があります。
どこかで緊張感を感じているので、少し休ませてあげようという親心から、発せられた言葉だと思います。
ところが、ここで甘い汁を吸って、その甘さが気に入ってしまうと、次は、「少しぐらいサボってもいいかな。」ではなく、甘い汁を吸うための理由を見つけ出し、サボり続けてしまい、続けたいと思った事が続かなくなります。
このように考えると、甘い汁をする事が問題ではなく、その時の感情をコントロールする思考に問題がある事がわかります。
吸うための理由を考えるか、それをやめさせる理由を考えるかによって、次の行動が変わります。
ここがポイントになります。
感情をコントロールするためには、一旦感情から離れなければなりません。
離れているから、コントロールできるのであって、感情の中にいると感情に振り回されて身動きができません。
これは、コーヒーカップという遊具に乗っている状態とよく似ています。
コーヒカップについているハンドルをいくら回しても、コーヒーカップの動いは、大きな回転の中でしか回ることしかできません。
サボった時のあの甘さを変えることはできません。
この時に役立つのが、「後悔」です。
「しまった。こんな自分ではダメだ。」
と、甘さを感じながらも、苦みを加えてくれるために止める事ができます。
これは、一旦甘さから離れ、苦みを加える事ができた事になります。
つまり、上手く自己否定を使う事で、甘さから自分を逃がす事ができます。
そして、止められた自分を認めることは、自己肯定感につながります。
(自己否定する事も、感情から離れて自分を眺められることができることは、素晴らしいことで、自己肯定感につながります。)
この場合、失敗しても、それを学びに変えてくれたのは、自己否定感でした。
また、逆の体験も考えられます。
失敗した辛さを和らげてくれる時に
「大丈夫。誰にでもある事。この程度でへこたれる自分ではない。」と
上手く自己肯定を使うことで、辛さを乗り越えて、立ち向かう勇気を生み出す事もできます。
このように、感情から離れた時に自己否定感や自己肯定感を上手く引き出す思考を使う事で、自分を生かす事ができます。
このように両者をうまく使いこなす思考が役に立ちます。
言い換えると、両者を上手く使いこなす人が、自己肯定感が高い人なのかもしれません。