する事がある

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 時間の使い方は、人それぞれですが、何かすべき事がある事が、とても大切なことだと思います。

 孫が腹痛を訴えて急遽学校を休む事になりました。
我が家で預かることになりました。

 少々熱もあり、身体を休めて横になっていました。
昼頃になると腹痛も熱もなく元気になりました。

 何もする事がないため、タブレットで動画を見ている時間が長くなっていました。

 「何もする事がない」・・・・この状態は、誰にとっても辛いものです。

 これも脳の働きによるもので、脳は、空白を嫌うため何かで埋めようとします。
 この何かが、その人なりになってきます。
 
 よく「退職後にうつになる人が多い。」と聞きますが、する事がある生活から、一変して「何もする事がない。」生活に陥ったときに、無力感を感じるのではないかと思います。

 趣味や第二の仕事など、する事があれば、意欲を持つ事ができますが、なければ意欲を持つ機会がありません。

 孫のように、ただ刺激に反応する生活になっていきます。

 面白ければ、気持ちを高める事ができますが、そのうちに飽きてしまい、別の事を探すことになりなます。
 (ちなみに、孫の場合は、「自宅に帰ってもいいか。」と変化を認めて私に尋ねてきました。)


 これが毎日の生活となれば、生きる事に辛さを感じても当然だと思います。
 生き甲斐は、反応する生活ではなく、自ら創り出す生活の中から生まれます。
 
 先日、預かっているお子さんが、
「お母さんが、『何で先生は、あんなに元気なの?』と言っていたよ。」
と話してくれました。

 振り返ってみると、自分で仕事を作り、する事で一日の生活を一杯にしている自分がいます。
 
 時々ぼーっとして、テレビ番組を見る事がありますが、やはり、仕事をしている時の自分の方が、輝いています。

 「する事がある」・・・・これがあるから生きているように思います。

 そして、その仕事が、人の役に立っていると思うと、やり甲斐も生まれてきます。

 これが、元気の源になっているのかもしれません。

 仕事が頂ける事は、幸せな事だと思います。

 そうやって私たちは、生かされているのかもしれません。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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