思考のいたずら
これまで、夫婦喧嘩がほとんどなく、それなりに円満な夫婦生活を送ってきたように思います。
しかしながら、振り返ってみると、二人の努力で作ってきたというよりも、これまでは、自己主張の強い私を我慢強く支えてきた妻の努力によるものだという事がわかってきました。
この生活が、当たり前のように思ってきましたが、自らを磨き続けているうちに次第に、自身の傲慢さが見えてきました。
「きっと我慢してきたのだろうなあ。」と思い、会話に注意を払うようになってきました。
私の置かれている状況を話したり、一旦決めたことでも一度妻の意見を聞いたりする事を増やしてきました。
そのためか、助言をくれたり、心配してくれたりと私を気遣ってくれている感じが今まで以上に伝わってきます。
「そのくらいのことは、考えているわ。」と反発する事なく、素直に受け入れる事ができます。
時には、「いつも、〜してない。ちゃんとやってよ。」と、辛口の言葉を聞く事があったり、「〜をわすれないでね。」と、子どものように扱われたりする事があります。
「自分の事は棚に上げて、よく言うなあ。」と思う事がありますが、今は、「そういう事もあるなあ。」「お互い様だ。」と思う事が増えてきました。
そして、「お母さんでもそうするんだ。」と、笑い飛ばしたり、クスッと微笑んだりする事ができるようになってきました。
「忘れているなあ。」と思っても、「仕方がないなあ。」と黙ってフォローするようなりました。
きっと日々の生活のちょっとした事ですから、妻は気づいていないかも知れません。
でも、それでいいと思います。
もちろん「褒めてほしい。」、「認めてほしい。」という欲求がないわけではないのですが、それほど重要ではないように思います。
一緒に生きている事が大事な事で、些細な事に振り回されない方が、お互いに楽に生きられるし、その方が充実した日々が送られるように感じています。
夫婦生活は、我慢し合うことではなく、お互いに理解し合い、許容し合う事のように思います。
そのための自分磨きを続けているように思います。