震災を生き抜く姿から学ぶ
NHKスペシャル 衝突の根源に何が〜記者が見たイスラエルとパレスチナ〜
の番組を見て、戦争を引き起こしているのは、人だと強く感じました。
同時に、見方考え方が変わらない限り、戦争は終わらないと実感しました。
それは、人々の心の中に「目には目を 歯には歯を」という考え方が、根底に流れているように思うからです。
悲惨な過去を忘れないことは大切ですが、その過去をいかに未来につながる意義ある体験にするかがとても重要だと思います。
やられたらやり返す事を繰り返すことは、子どもの喧嘩と同じで、口論が暴力なっていくように、次第に酷くなっていきます。
昇華して乗り越えていく知恵がない限り、果てしなく続けることになります。
お互いのエゴがぶつかり合っている醜い姿に見えます。
力に頼るのではなく、知恵に頼る考え方をしなければ、平和は実現できないと思います。
それができるのが人間だと思います。
弱肉強食の世界で生きている動物ではなく、人間としてどう生きるかが問われる問題のように思います。
私たち日本人は、儒教や仏教などの考え方が染み付いているため、「目には目を 歯には歯を」という考え方とは異なる生き方をしています。
日本は、敗戦国であり、被爆国です。
「目には目を 歯には歯を」と考えていたら、今の日本はないと思います。
知恵を使って、平和を維持してきた私たちです。
この知恵こそが、世界の平和に貢献できる日本の役割のように思います。
能登半島地震から1か月経ちました。自然によって破壊された地域があります。これは私たち人間の力では、太刀打ちできません。
しかし、中東に見る破壊は、人間同士が作った破壊です。
これは、人間の知恵を使えば、防げる破壊です。
私たち日本人として何ができるのだろうと考えさせられる番組でした。