映像に惑わされない

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 変化の激しい社会に飲み込まれていると、自分を見失ってしまいます。
情報過多の時代だからこそ、上手く情報と付き合う事が求められていると思います。

特に現代では

「インスタ映え」
「YouTuber」
「ネットショッピング」

など、映像情報が多くなっています。

 脳の使い方から考えると、文字情報は、左脳→右脳→感情と思考力を働かせて感情まで届く事になりますが、映像情報は、右脳→感情とイメージされた事がすぐに感情に届く事になり、文字情報よりも早く感情に届きます。

 これは、感情がはたらく大脳辺縁系と右脳と神経が繋がっていて、左脳と大脳辺縁系とが繋がっていないためです。
 (右脳と左脳とは脳梁という太い神経の束で繋がっているため、常に右脳と左脳とがやり取りをしています。
 また、左脳と大脳辺縁系は繋がっていないので、必ず、右脳を通って、大脳辺縁系につながります。つまり、イメージしないと感情が湧いてこないという事になります。)

 イメージ→思考(右脳→左脳) となった時の思考は、イメージの解釈になるため、イメージの枠からなかなかはみ出す事は難しくなります。そのため、偏りに気づきにくくなります。感情の方が早く反応するため、思考よりも優先されてしまいます。

例えば
 ネットショッピングで流れてくる商品の情報は、映像でその商品の良さをアピールします。思考を働かせる前に感情が湧き上がり、欲しくなってしまいます。そのあとに「うちで使うならば、どのように役立つだろう。」「お金をどのように工面しようか。」「うちに必要な商品だろうか。」などと思考が働きます。
 ※今の生活に必要な物を手に入れたいと思っている自分なのだろうか。


 インスタ映えする食べものを映し出されると、食べたくなった後に、「どこで食べられるのだろう。」「いくらで食べられるのだろう。」となります。
 ※今、自分にとって必要な情報なのだろうかと疑ってみる事はあるだろうか。

 これらは、取り入れた情報の枠の中で思考を働かせる事になり、偏った情報である事に気づかず、次から次へと流れてくる映像情報に感情を揺さぶられる事になります。

 映像情報を得やすい携帯を持ち歩き、携帯から手が離せない状態にいると、携帯から得られる情報が真実のように映ってしまいます。

 感情を揺さぶられ、視野が狭くなった状態であることにも気づかず、場当たり的な判断を下しやすくなり、冷静な判断は難しくなっています。

 フェイク情報も多く流れる時代になりました。

 「心の時代」と言われますが、感情が優先されやすい時代になっているように思います。

 映像に惑わされていないか。
 感情に流されていないか。
 自分らしさとは何か。

 冷静になって、自分を見つめる事が必要かもしれません。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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