お節介と思いやり

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 相手のためになると思っても、お節介になる事もあれば、思いやりがあると伝わる事もあります。

 動くべきか、動かざるべきか、選択を迫られる事は、日常茶飯事です。

 昨日、研修会で、ゲームをしました。その中にグループで身体を使って課題を解決する活動がありました。複数のグループがあり、私の地区の仲間が、別のグループで取り組んでいます。そのグループがなかなか解決できないので、解決できた私のグループは、待っている時間だったので、気になってついそのグループの手伝いに動いてしまいました。
 そのグループにいる同じ地区の仲間の動きを変えればよいと思い、つい解決の仕方を伝えたくなりました。
 一言声をかけましたが、途中で止めました。

 グループで解決する邪魔をしようとしている自分に気づいたからです。

 困っている人をみると放っておけない自分があります。

 そう言えば、このゲームの前にペアを作るゲームがありましたが、私は、同じ地域で固まっていたので、直ぐにペアができました。他の地域の人が一人でいたのが気になり、私のペアの方には、同じ地区の方にペアになっていただくようにお願いし、自らその方とペアを組みにいきました。

 これも困っている人を放っておけない自分がした行動でした。

 きっと助けに行った前者は、お節介だったと思いますが、後者は、思いやりにつながったと思います。

 困っている状態は、同じでも、自ら乗り越える必要がある場合は、手を出さずに見守る事が重要になります。

 それをわきまえず、感情に振り回されてしまう自分がいます。

 きっと、困っている人に同一化し、困った時に湧き上がる感情が動き出すのだろうと思います。
 その感情が湧き上がると、その感情に従って、行動を取ってしまいます。

 前者の場合、私が動けば、自ら考え、判断して行動する大切な場を奪ってしまう事になります。後者の場合は、安心につながり、ほっとされると思います。

 思いやるというよりも、困った人がいる場を解消し、自分自身が安心したいという思いで動いているように思います。

 感情に流されるのではなく、一旦その場を離れて、視野を広げて、見つめ直し、冷静に判断するもう一人の自分が必要に思いました。

 つまり、動くべきか、動かざるべきかを判断する自分です。
判断に迫る以前の問題です。まだまだ未熟な自分だと感じました。

 この冷静に判断するもう一人の自分は、子育てにも役立ちます。子どもと同一化し、感情的になった時の判断は、視野が狭くなっています。視野を広くできる冷静さがある時の判断とは異なる事があり、誤った判断になる事があります。

 冷静さを欠いたところでは、視野を広げて判断する事はできないと改めて実感しました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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