見通しをもつ
何が原因かわからないのですが、妻が口をきいてくれません。
こんな時、これまでならば、不安で一杯になり、自分の言動に原因があると考えて、妻に言い寄る私でした。
きっと、深いところでは、不安な状態から少しでも早く抜け出し、自分を楽にさせたいと思っているのだろうと思いました。
こんな自分であれば、納得できる原因がわかるまで、しつこく言い寄る事が容易に想像できます。
その結果、益々関係が悪化することも予想できました。
そこで、
「いつまでも、この状態が続く事はない。時間が解決してくれる。」
と考え、いつもと変わらない言動で、普段通りの生活を心掛けることにしました。
心の中では不安一杯でたまりません。「早く元通りの会話ができますように」と、祈り続けました。
来客への対応や預かりの子どもへの対応、介護への対応などがあり、自然と会話が増えていきました。
そして、夕方には、普段と変わらない会話をすることができました。
ほっとしました。
何が原因かは、わからないままですが、これでよかったと思いました。
この体験から、これまで、いかに自分が関係を悪化させる原因を作っていたかを知る事ができました。
相手の言動を自分と結びつけ、原因を探っていた私の言動は、勝手な自分の思い込みに従って動いていたように思います。
相手の感情には責任を取る事はできません。
原因を探るのではなく、自分ができる事は、相手との関係を深める関わりをもつ事でした。
何気ない会話にも感謝を込め、丁寧に対応し、関係を深める取り組みをするだけでよかったのです。
原因が自分にあったとしても、結局することや言う事は、原因を探らなくても同じ事になります。
自分が納得するために、わざわざ関係を悪化させる会話をする必要はないのです。
時間が解決してくれる・・・これは、相手のためにある言葉ではなく、自分自身の努力の時間を確保するための言葉でした。