限界に挑戦2
事を大きくしたくなくて、事を穏便に済ませたいとの意見を聞いた時に、曖昧にせず、白黒はっきりした方がよいと思う事があります。また、それをしたくなる私がいます。
白黒はっきりさせる裏には、自分なりの正義があり、その正義を通したいと言う思いが隠れています。
つまり、白黒と言いながら、実際には、白である自分の白を通したいのが本音ではないかと思います。
それをあえて曖昧なままにしておく事は、なかなか辛いものです。
これは、喉に魚の骨が刺さり、なかなか取れない状況に似ています。
辛さを抱えながら過ごす事は、ストレスを抱える事になります。
事の状況から、白黒をはっきりさせず、平静さを保たなければならない状況が続いています。
私は、この辛さを解消するためには、少しでも早く白黒を決着させる場を作る事が解決策のように考えてしまいます。
しかし、ここで、白黒をはっきりさせず、あえて曖昧な状態を抱えながら、辛さを抱えずに済む事はできないか、考えてみました。
自分の正義を一旦脇に置いて、黒について考えてみました。
黒には黒の正義がある事に気づきました。
そして、黒を生かすことも時には必要だと思いました。
その後、なぜ白を主張したくなるのかも考えてみました。
すると、不安や恐れがあり、それを払拭したいという思いが奥に潜んでいるのがわかりました。
この不安や恐れは、別に白黒をはっきりさせなくても、自分なりの対策を練っておけば、不安も恐れも消えていきます。
更に探っていくと白黒はっきりさせて、仲間を増やそうとしている自分も見つかりました。自分の正義を後押ししてくれる仲間が欲しいのです。
自分の正義への不安は、仲間を増やすことで、解消することではなく、正義を貫くことで、解消することだと思いました。正義は、他人に頼る事ではないように思いました。
一人になっても譲らない正義があれば、どんな場面が現れても自分で対応する事ができます。
「ここは、穏便にすまそう。しかし、いざとなったら、必ず正義を貫く覚悟ができているので、大丈夫だ。」
と、気持ちを切り替える事ができました。
そして、あえて、事を荒立てても楽しんで事に当たれるような気分にもなりました。