自分を操る自分

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 自分の中に色々な自分がいる事(色々な役割果たす自分がある事)は誰もが、知っています。
 そして、それぞれの自分が、持っている力を十分発揮できるように心がけているように思います。
 ところが、現実は、十分力を発揮している自分と発揮できずに我慢を強いられている自分がいるように思います。

事例
 今日は、いつもよりも多くの自分(役割)で忙しく動く事になり、教室開設時間内に保護者と会話する時間が取れませんでした。

 仕方なく夜に連絡をとりました。

次のような返事が返ってきました。
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気持ちも意識して伝えることができるようになりました!
子どもから『前のゲームしてた自分より今の自分の方が楽しい』と
言う言葉が聞けました

私自身も自己肯定感が低かったのですが、先生から言われた、自分を否定せずに過ごせるようになり、軸も意識してできています。
ぶれないように毎日頑張ります。
ブレそうになったときは意識してます

子どもが変わってきて本当に嬉しいし、私自身も幸せです。
本当に感謝してます
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適切な支援ができ、充実感を味わう事ができました。


 この事例を元に考えると、

 私たちは、どこでどのような自分を活躍させるかを決めているように思います。
そして、
「今、どの自分で動くことが、ベストなのか」
を選択しているのではないかと思います。

 見通しを持ち、優先順位を決めて動くのですが、突然の出来事が起きると、当初とは異なる自分で対応する事になります。
 その時に、葛藤が生まれます。
 突然の出来事に対応する時の自分を優先するのですが、当初計画した自分が表出されないで不満をもち続ける事になります。
 そして、どこかで表出する事で、落ちつきます。

 事例で考えると、「仕方なく夜に連絡を取った自分」が正にそれです。

 「忙しい家庭生活を送っているのに迷惑をかける事はないだろうか?」
 「連絡を取り合う約束を守る事が大事だ。」
と葛藤した上で、
「LINEなので、相手に時間があれば返答があるだろう。」
と、判断して夜に書き込みする事を選択しました。

 このように私たちの心の中には、選択する自分がいます。言い換えると、どの自分を活躍させ、どの自分を我慢させるか、コントロールする自分です。

 今回の場合、保護者の心温まる言葉を頂き、活力を得る事ができたので、きっとこのエネルギーを得たいと願っていた自分が我慢を強いられていました。
 保護者の反応を聞きたがっている自分を表出させました。

 もしかすると、私たちがストレスを感じるのは、この表出されない自分がいつまでも活躍できずに我慢を強いられている結果ではないかと思いました。

例えば、会話一つを考えても、聴く自分(相手を受け入れる自分)と話す自分(自分を表現する自分)がいます。

 それぞれ違う役割を果たしているのですが、一方だけを選んでいると上手く会話を成立させる事ができず、ストレスが発生する事があります。

 今は、話すべきか、聴くべきか、どちらかを選択し、コントロールしている自分に従って、対応しているのですが、必ず我慢している自分が現れます。
 
 どちらの自分も、表出したがっています。

例えば、
「ここは遠慮して、話すのはやめておこう。」
「この場の雰囲気を壊したくない。」
「私の意見をどうしても通したい。」
「ここは、正しい事を言おう。」
「ここは、譲っておこう。」
などと、その場に合わせて自分をコントロールして、我慢をさせている自分を作り出す事があります。

 我慢を強いるのではなく、どこかで我慢している自分を上手く表出させると、ストレスがたまらないように思います。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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