自分の考えに引き込む事の功罪
一度や二度ならまだしも、お願いした通りに事を進めてもらえない時、「どうして、お願いした通りに事を進めてくれないのか。」と相手を批判し、腹を立てる事があります。
このような場面で腹を立てる事なく冷静に対応できれば、ストレスやトラブルを回避する事ができるかもしれません。
伝える→伝わらない→相手を批判する→腹を立てる
この一連の流れの中に問題解決の糸口を見つけようと思います。
1 話し手のイメージと聞き手のイメージにズレがある
話し手が伝える時には、伝えたい内容のイメージがあります。そのイメージを言葉で表現して、相手に伝えます。
そして、聞き手は、受け取った言葉を自分なりに解釈し、イメージします。
互いのイメージが、同じであれば、話した事が、相手に伝わった事になります。
ズレをなくすために、話し手は、話し方を工夫したり、図や資料などに半具体物や具体物を使って説明します。
伝える内容を伝わりやすくする事が、ズレをなくすために、話し手にできることになります。
2 相手への批判を避ける
1の努力を欠くとズレが当然起きます。聞き手の問題というよりも、聞き手がどのように受け取っているかを確認すれば、聞き手が誤る事がなかったと考える事ができます。
行動に移す前にすべき事があったと考えれば、聞き手を批判せずにすにます。
また、そもそも話し手に代わって動いてくれる事なので、批判する対象ではなく、感謝する対象だと考えれば、聞き手を批判せずにすみます。
3 腹を立てる自分を観察する
腹を立てようと思って腹を立てるわけではありません。
腹を立てる事は、無意識的です。
どのような状態になったら腹を立てるのかをよく観察してみると、腹を立てる自分のパターンが見えてきます。
・完璧にできないと感じたとき
・時間がないと焦りを感じているとき
・相手を思い通りにしたいと思っているとき
・力の限界を感じて、不満をぶつけたいと思っているとき など
目の前の聞き手だから腹立てるというよりも、腹が立ちやすい状態になっているから、腹を立てると考えると、
「いつもの腹を立てる自分が現れた。」と考える事ができます。
まだまだ未熟な自分だから、腹を立てる事が、みえてきました。