批判の種を探る

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 一度や二度ならまだしも、お願いした通りに事を進めてもらえない時、「どうして、お願いした通りに事を進めてくれないのか。」と相手を批判し、腹を立てる事があります。

 このような場面で腹を立てる事なく冷静に対応できれば、ストレスやトラブルを回避する事ができるかもしれません。

 伝える→伝わらない→相手を批判する→腹を立てる

この一連の流れの中に問題解決の糸口を見つけようと思います。

1 話し手のイメージと聞き手のイメージにズレがある
 話し手が伝える時には、伝えたい内容のイメージがあります。そのイメージを言葉で表現して、相手に伝えます。
 そして、聞き手は、受け取った言葉を自分なりに解釈し、イメージします。
 互いのイメージが、同じであれば、話した事が、相手に伝わった事になります。
 ズレをなくすために、話し手は、話し方を工夫したり、図や資料などに半具体物や具体物を使って説明します。
 伝える内容を伝わりやすくする事が、ズレをなくすために、話し手にできることになります。

2 相手への批判を避ける
 1の努力を欠くとズレが当然起きます。聞き手の問題というよりも、聞き手がどのように受け取っているかを確認すれば、聞き手が誤る事がなかったと考える事ができます。
 行動に移す前にすべき事があったと考えれば、聞き手を批判せずにすにます。
 また、そもそも話し手に代わって動いてくれる事なので、批判する対象ではなく、感謝する対象だと考えれば、聞き手を批判せずにすみます。

3 腹を立てる自分を観察する
 腹を立てようと思って腹を立てるわけではありません。
 腹を立てる事は、無意識的です。
 どのような状態になったら腹を立てるのかをよく観察してみると、腹を立てる自分のパターンが見えてきます。
 ・完璧にできないと感じたとき
 ・時間がないと焦りを感じているとき
 ・相手を思い通りにしたいと思っているとき
 ・力の限界を感じて、不満をぶつけたいと思っているとき  など
 
 目の前の聞き手だから腹立てるというよりも、腹が立ちやすい状態になっているから、腹を立てると考えると、
 「いつもの腹を立てる自分が現れた。」と考える事ができます。
 
 まだまだ未熟な自分だから、腹を立てる事が、みえてきました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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