上から目線
コロナ禍を体験したためか、どうか分かりませんが、最近の社会の変化や人の心のあり方が気になる事が増えてきました。
そのためか、人間そのものの理解を深めなければいけないなと感じています。
私たちの身体は、年齢とともに変化しています。成長し続ける時期を過ぎ、次第に老化へと向かいます。
これは自然な姿で、誰も疑う事はありません。
それでは、感情や思考も同じように変化するかといえば、どうも違うように思います。
感情について考えると、脳の発達とともにいくつかの種類の感情が身につく事を成長と考える事ができます。ただ、脳に障害を受けなければ、死ぬまで、感情を持ち続ける事になり、身体のような変化はしないように感じ、老化に向かうとは思いません。
また同様に、思考について考えると、これも認知度の進行によって異なるため、これも老化に向かうとは思いません。
そして、何よりも「よりよく生きたい。」と考えて自分を磨き続ける事は、死ぬまで続ける事ができるため、老化はないと思います。
これは、身体、感情、思考とは異なる私たちの意思によるものでないかと思います。
この意思が、身体や感情や思考をコントロールして、その時々の状況に合うように私自身を操っているのかもしれません。
何となく達成できる感じがする
失敗するとは思えない
私ならば大丈夫だ
など、根拠のない自信が支えとなって動く事があります。
どんな辛い状況でも生き抜いてみせると精一杯生きている人や老いてもなお生きる気力の満ちあふれている人を見ると根拠のない自信に満ちた強い意思を感じます。
これは、人間だけに与えられたものだと思います。
自然の流れに沿って身体を老化させて行くのではなく、自然に逆らって変化させて行く事ができるのは、この意思がある人間だからだろうと思います。
この意思をいかに上手く働かせるかが、私たちの智慧のように思います。
戦争をなくすことも、持続可能な社会を築くことも、よりよい社会を気づくことも、全て私たちの意思次第のように思います。
そのためには、どの問題も他人事にせず、自分事にした時に意思を働かせた事になります。
目の前の出来事に反応し感情に流されやすいのが、現実です。
自分の意思で流される感情をコントロールする事ができれば、見える世界がかなり変わってくるように思います。
まずは、意思を自覚することから始まります。
出来事の裏にある他者の意思探ることから始めようと思います。