苦を友とする
社会教育家の田中真澄さんは、ある雑誌の中で、
「日本人は、昔から勤勉性を重視し、朝早くから真面目に、誠実に働くことを善しとしてきました。この習慣はどんなに時代が変わっても、未来永劫、変わることのない正しいもの」
と述べ、
「早起きの習慣を守り続ければ、人生は必ず好転していく」という信念を持っておられます。
ただ、現実社会に目を向けると、
24時間営業の店があったり、深夜番組が放映されたり、夜間に働く仕事があったり、フレックスタイム制や働き方改革の推進があったり、早起きの習慣を身につけるのは、なかなか難しいと感じている方もいるかもしれません。
早起きをしている私にとっては、何の違和感なく、受け入れられる田中さんの言葉です。
太陽が昇る朝に目を覚まし、太陽が沈んだ夜に寝るという生活のリズムは、自然のリズムにあっているように思います。
それに逆らった生活が成り立つのが、今の時代のように思います。
私の感覚では、朝使うエネルギーと夜使うエネルギーが、違うように感じます。
朝日を浴びて生活を始める時、自然からエネルギーをもらい、そのエネルギーを使って生活をしている感じがします。
そして、夜になると、そのエネルギーを使い果たし、それに代わって現れる感情のエネルギーを使っているように感じます。
例えると、ショートケーキの表面を飾るイチゴや生クリームが、自然からもらうエネルギーで、中に隠れている生地等が感情のエネルギーと考える事ができそうです。
きっと早起きは、エネルギーを自然からたくさんもらっている事になるのかもしれません。
表面を豪華に飾ったショートケーキになって現れ、早起きの習慣は、その豪華なショートケーキを毎日食べている事になるのかもしれません。
また、自然に逆らった生活や早起きをしない生活は、質素なショートケーキになるのかもしれません。
私は早起きをして、このコラムを書いています。これは心のトレーニングの一つです。
心と体のトレーニングができるのも早起きのおかげです。
フッとアイデアが浮かぶこともあり、充実した時間を過ごしています。
朝食後の生活は、決めたことを淡々とこなしています。ショートケーキの表面を食べている感じです。
夕方になると表面を食べ終えてから中の生地を食べ始めます。すべ食べ終えることなく、就寝しているのが、私の1日の生活です。
早起きは、私の宝物です。