中道を生きる

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 NHK日曜討論では、ジェンダー平等・女性活躍について、各政党の方々が意見を出し合っていました。
 男性が活躍してきた時間が長い日本ですから、なかなか壁が高いと感じながらも、その壁を一緒になって乗り越えようとする姿を見せていただきました。しかし、一方で、自党の考えを主張し、他党との違いを明確にする事で、存在感を明確にしていると感じる場面も多く見かけました。
 日曜討論と同じように、議論し対立を生む事は、日常茶飯です。

 対立を避け、どちらかが我慢をして一方の意見が通るようであれば、必ず、不平不満がたまり、どこかで爆発することにもなりかねません。
 お互いに歩み寄って、双方が納得できる形で、議論が進む事で、上手く回っていく事もありますが、この場合は、互いに少しずつ我慢し合う事になります。長い目で見ると不満が蓄積する事になります。
 
 政党の立場であったり、男性女性の立場であったり、自分他人の立場であったり、それぞれ違いがありますが、どれも「我(われ)」が、出発点になっています。

 自分の意見を持つ事は大事なことですが、この立場から発せられる意見があるから、対立が生まれるように思います。

 自分の立場は立場とし、必ず生まれる対立する相手の立場も考慮した上での意見であれば、対立は、生まれにくくなるように思います。

 これが、「中道」だろうと思います。

「中道」
1、一方にかたよらない穏当な考え方・やり方
2、仏語では、二つの対立するものを離れていること。不偏で中正の道。原始仏教では苦行と快楽の両極端を退けた考え方。竜樹の哲学ではすべてのものは空 (くう) と観じること。天台宗では空・仮 (け) の二辺に即して立てる実相の理である中諦 (ちゅうたい) 。(ネット辞書より)

 立場が変われば、見方考え方が変わる事は、私たち自身が体験経験している事です。

 複数のパーソナリティが、自分の中にあると考えれば、立場=パーソナリティと考える事ができます。
 
 つまり、自己主張するのは、自分の中にある1つのパーソナリティで、相手の立場に立つ事は、自分の中にある別のパーソナリティと考える事ができます。

 中道を生きる事は、自分の中で対立を鎮めて、どの立場も統合していく生き方のように思います。

 この生き方ができれば、もっと生きやすい社会を創り出す事ができるように思います。

 これは、自分の中で葛藤し、それを叡智でもって治めていく事になると思います。
 見たり、聞いたり、感じたり、考えたりする私たちですが、それぞれの中に対立を考える事ができます。
 「快不快」「苦楽」「好き嫌い」「善悪」など全て自分の中にあります。

例えば、
「したくない思ってもしなければならない事がある。」
「間違っていると思っても間違いを通す事がある。」
「嘘をついてはいけないと思っていても、嘘をつく事がある。」
「許せないと思っていても許す事がある。」
「好きな事でも我慢しなければならない事がある。」
などさまざまな場面で、私たちは、叡智を働かせています。

 内の世界で、この練習を事前に繰り返し練習していれば、外の世界で起きる出来事に、柔軟に対応できる生き方ができるように思います。

 その意味からも日々の自分見つめがとても重要だと思います。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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