何が大事?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 先日、介護予防教室がありました。
年3回行っていますが、その最終回になります。
 最後まで参加するつもりでいましたが、別の仕事が入り、挨拶を済ませて帰ることになりました。
 係の方にその旨を伝えました。
気心が知れた間柄なので、その方は、
「それは、残念だわ。せっかく美味しい手作りの料理が食べられるのに残念ね。」
とおっしゃいました。
私もその言葉に反応し、
「大丈夫、損得で生きていないから。」
と言い返しました。

「そうなの。あなたには、負けたわ。」

 思わず飛び出した「損得で生きていない」という言葉に、我ながらはっとしました。

 私たちの生活の中では損得で判断する事が山ほどあります。

・お金に関わる事
 少しでも金がかからないように買ったのにもっと安い物を見つけた時
 役立つ物だと思ったのに思ったほど役立たない事がわかった時
・時間に関わる事
 予定の時間なのに待たされた時
 話し合いが伸びて、大幅に時間を費やした時
・人間関係に関わる事
 信頼を裏切られた時
 関係が切られた時
・役割に関わる事
 やりたくもない役を押し付けられた時
 役割を果たした代償が、期待を裏切られた時

 この時に「損をしたイメージ」を描き、感情が湧き上がってくるようにしてみると、不思議な事に、どの場合も体の同じ部分(私の場合は、みぞおち辺り)に嫌な感じが強く現れます。

 どうも根っこにあるものは同じなのかも知れません。

 自分が味わいたい感情、味わいたくない感情が、損得という言葉と結びついている時に損得に合った行動を取らせているように思います。

 損得で生きていないとすると何だろうと思った時に、浮かんできたのが
「人の役に立つ」
でした。

 役に立っていると思った時の身体の感覚を探ってみると、心臓に近く、身体の奥に温かい感じがありました。

 どちらを選んでいる自分がいるだけのようにも思いました。

 挨拶だけ済ませようと決めた自分の中には、「みんなのために」との思いがあったためにこの選択をしたように思います。

 美味しい手作りの料理を食べている自分をイメージする事は全くありませんでした。

 「みんなのために働いている自分」のイメージの方が強く、スーッと「損得で生きていない」が出てきたように思います。

 これが意思の強さなのだろうと思いました。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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