3人のレンガ職人の逸話
地域コミュニティには、自治会をはじめ、老人会や子ども会、地域づくり団体など様々な団体があります。
私の地域でも、少子高齢化や働く世代の広がりにより、未加入者や脱会者の増加が目立ち始めています。
この流れを引き止めるために、さまざまな取り組みがなされています。
しかし、
・生活に追われてそれどころではないと考える人
・役に立たないから、不要だと考える人
・入らなくても困らないと考える人
と考えている人にとっては、その取り組みの効果は、なかなか期待できません。
特に退会される方の中には、団体の問題というよりも、自分自身が役に立たないと考えて退会される高齢者がいます。
これはとても悲しい事です。
これまで、団体に属しながら活躍していたにも関わらず、団体にいる事で団体に迷惑をかけることになると、自ら身を引いていかれるのです。
役に立たない自分・・・・自身の存在を否定すること程辛いことはありません。
高齢者になれば、できない事が増えていく事は当たり前です。
それを受け止める受け皿が用意されていなければ、去るしか方法ないと考えるのも当然かもしれません。
また、子育てに役立つと思いながらも、時間の制約があり、なかなか会の中では動けないと考え、入会されない働く親さんがいます。
それぞれの思いで子育てに励む親さんと接する事で、子育ての悩みが緩和されたり、子育ての方法の改善につながったり、子育てに役立つよい機会を失っています。そして、自分と我が子の狭い世界で子育てを強いられています。
このような現実と向き合っているために、子育てに必要な広い視野や柔軟性を失い、子育てに悩む親さんが増えているのも当然かもしれません。
これもまた悲しい事です。
この悲しい現実を変えるには、やはり、地域での支え合いが重要になります。
人の役に立ちたい・・・この気持ちは、誰の心にもあります。
この気持ちを上手く引き出せないでいるために、現実に流される人を増やしているように思います。
団体の活動をこの視点から見直し、誰もが悲しい思いにならず、支え合い、助け合える団体にする事が、とても重要ではないかと思いました。
この悲しい現実を他人事にせず、自分事にして、問題解決に当たりたいと思います。
私に、何ができるのだろうかと考える日々が続いています。