気づけない自分
稲盛和夫さんや松下幸之助さんなど、偉業を成し遂げている人が大事にされていることの根底に「人のために役立つ」という利他心があります。
この利他心は、誰もが持っているものです。これと対峙するのが、利己心です。
発揮される割合が、きっと違うのだろうと思います。
利他心:利己心が、私たちは5:5か、よくて6:4になるところが、9:1、8:2となっているのかもしれません。
直接お会いした事がないのでわかりませんが、他人に大きな影響を与える程の方々ですので、そのくらいの割合ではないかと思います。
そして、それが、ビジョンだけでなく、現場の人々の行動レベルまで一貫した姿勢となって現れているのだろうと思います。
これと対比されるのが、ビックモーターの経営ではないでしょうか?
利他心:利己心が3:7か、2:8、いや、1:9かもしれません。
現場の人々の行動レベルまで一貫した姿となっているように報道番組を見ていると感じます。
個人のレベルでいくら利他心が強くても、組織の一員となると、必ずしも個人レベルの利他心の強い行動を取ることは難しいかもしれません。
トップの心が、現場まで影響を受けます。
いい仕事は、現場レベルの話ですから、背景にトップにどんな心(ビジョンや目標など)があるのかがとても大事になります。
いつもいい仕事をしたいと考えていますが、その背景にどんな心の影響を受けているのかを考えたことはありませんでした。
今回、多くの有名人を輩出しているジャニーズ事務所ですが、華やかさとは真逆の影となる部分が露わになり、今後の経営が問われる事になってきました。
誰にでも光と影があります。組織に影響を与える人にも、光と影があります。
その光と影が、利他心同様に現場レベルにまで影響を与えていたと考える事もできます。
仕事をする上で、光と影が影響を及ぼしていないか、見つめる必要が生まれました。
いい仕事をしたいという純粋な気持ちをもっていても、その気持ちだけで、仕事をしているわけではありません。
今回の事件で、新たに、光と影という視点から他者の影響を受けていないか、仕事を見直すきっかけになりました。
・仕事が辛いと思った時に、どんな影が現れるのだろう。
・楽な仕事をしたいと思った時に、どんな影が現れるだろう。
・仕事から逃げたいと思った時に、どんな影が現れるだろう。
・仕事上で、人を責めた時に、どんな影が現れるだろう。
いい仕事をしたい自分の影を見つめてみました。